このブログは、旧・はてなダイアリー「檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編」(http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama-memo/)のデータを移行・保存したものであり、今後(2019年1月以降)更新の予定はありません。

今後の更新は、新しいブログ http://m-hiyama-memo.hatenablog.com/ で行います。

モナド

メイヤー系とコ/モナド

記法: コ/モナド : モナドまたはコモナド A∨ : 上付きのチェックマーク(のつもり)は、文字修飾子。使い途はボールドなどと同じ。Aに対する演算子ではない。コモナドを表す文字・語への文字修飾に使う。 ベックの分配系は4種類あって、 モナド・モナド分…

随伴の方向の事例

随伴に関する注意事項 - 檜山正幸のキマイラ飼育記に関連して:次の例は、http://www.math.uchicago.edu/~may/VIGRE/VIGRE2011/REUPapers/Berger.pdf から。ここ(以下のコピーのところ)で初めて記号'-|'が出てきている。随伴系の方向はペアの右の関手に合…

高次射の定義の形式化

随伴に関する注意事項 - 檜山正幸のキマイラ飼育記で書いた、「構造か命題か」の問題があるので、構造としての随伴対は、adj(L -| R) と書いて、L -| R は命題として使うことにする。ほんとは絵で描くのが良いのだが、なんとかアスキーで定義を書いてみる。…

アイレンベルク/ムーア持ち上げとクライスリ余持ち上げ

dRAdjL, dLAdjR を随伴系の二重圏だとする。その構成素〈constituents〉は、 0-射は圏(または厳密2-圏の対象) 垂直1-射は随伴系を左関手方向で考えたもの。 水平1-射は関手(または厳密2-圏の射) 2-射は、右または左の四脚2-射 右四脚2-射、左四脚2-射と…

モナドの圏が17種類

モナドの圏を σMndγ(K) の形で書く。σは圏のソート、γは圏の修飾子とする。まず、修飾子は形容詞を組み合わせて作る。 形容詞記号 意味 L 左 R 右 Alg 1-射が代数的 EM アイレンベルク/ムーア、1射が右斜め加群 Kl クライスリ、1射が左斜め加群 S 単純、2-…

関手ナントカの本文記事リンク

「関手オートマトン」で検索: http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama/searchdiary?word=%B4%D8%BC%EA%A5%AA%A1%BC%A5%C8%A5%DE%A5%C8%A5%F3 「関手データ」で検索: http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama/searchdiary?word=%B4%D8%BC%EA%A5%C7%A1%BC%A5%BF

大局的圏論

category theory in tha large、または large-scale category theory。

異なる台のモナドのあいだの変換

C上のモナドとD上のモナドのあいだの変換を考えたい。一番有望そうなのは、弱2-関手のあいだの弱2-自然変換だろう。

可測空間の分離性と可算性

THE FACTORIZATION OF THE GIRY MONAD KIRK STURTZ https://arxiv.org/pdf/1707.00488.pdf に、可測空間の分離性〈separability〉について書いてある。位相空間のT1分離性と似た話。分離性がないと、ジリィモナドの単位 ηX:X→G(X) が単射になってくれない。…

ジリィモナド

非常に広いジリィスタイル・モナドじゃなくて、ジリィモナド。次の6種がジリィモナド 一般 単位的 劣単位的 Meas MG<∞ MG1 MG≦1 Polish PG<∞ PG1 PG≦1 狭義ジリィモナドは、MG1とPG1の2つ。以下では、次の略記 G := MG<∞ G1 := MG1 用語は次のとおり: 拡散 …

米田モナド、図式平坦化モナド、ペースティングモナド

本編で書いた米田モナドだが、 http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama/20180110/1515553121 次の論文にほとんど書いてある。 https://arxiv.org/abs/1612.03678 上記本文では、単に前層モナドと言っている。台が前層関手だから。前層モナド=米田モナドは、PSh:Cat…

カン拡張と米田拡張

まず、nLabのカン拡張項目: https://ncatlab.org/nlab/show/Kan+extension Proposition 2.8. Let C be a small category; D have all small limits. Then the right Kan extension of a functor F:C→D of locally small categories along a functor p:C→C' …

プロホロフ(Prokhorov)理論

Title: Probability measures on metric spaces Author: Onno van Gaans URL: https://www.math.leidenuniv.nl/~vangaans/jancol1.pdf これに、ユリ・プロホロフ(Yuri V. Prokhorov)によるジリー・モナド(Giry monad)の距離版の話がある。1956年発表。非…

強モナドの先端モノイド

F = (F, μ, η, τ)が強モナドのとき、テンソル強度を使ってF(1)上のモノイド構造を入れることができる。このモノイドをFの先端モノイド(apex monoid)と呼ぶことにする。ApexMon:StrongMonad(C)→Monoid(C) という関手となる。例えば、Listモナドの先端モノイ…

ラックスとタイト

モノイド関手には、厳密、強、ラックスがある。テンソル強度(tensorial strength)にも、同じ区分があっていいが、強強度ではヒドすぎる。厳密、タイト、ラックスを使うことにする。 厳密モノイド関手 タイト(緊)モノイド関手 ラックス(緩)モノイド関手…

テンソル強度 再論

モナドに対する強度ではなくて、自己関手に対して強度を定義する。左強度、右強度、左余強度、右余強度がある。強度は、強度作用と強度単位から構成される。余強度は、余強度余作用、余強度余単位から構成される。強度は一種の加群構造なので、加群構造=作…

加群圏とテンソル強度

モノイド圏Cは自分の上に加群圏だが、加群圏のカリー同型定理(本編で扱ったフォークロア)により、End(C) へのモノイド関手が決まる。このモノイド関手の乗法(あくまで関手の乗法)がモノイド積の結合律子(associator)で、モノイド関手の左右の単位がモ…

拡張スタイル→モノイドスタイル

(F, η, (-)#) F:Obj(C)→Obj(C) η:Obj(C)→Mor(C) (-)#:Mor(C)→Mor(C) 指数型(関数型)と総称の記法で、unit = η 、ext = (-)# として unit<A> : A->F<A> ext<A, B>: (A->F<B>)->(F<X>->F<B>) ηA∈C(A, F(A)) f∈C(A, F(B)) ならば、f#A,B∈C(F(A), F(B)) やること: F~:Mor(C)→Mor(C)</b></x></b></a,></a></a>…

これって、両クライスリ圏だ。

Title: Polycategories via pseudo-distributive laws Author: Richard Garner URL: http://arxiv.org/abs/math/0606735 Pages: 51p. のp.11に"the two-sided Kleisli category Kl(δ) of the distributive law δ"てのが出てくるが、これって両クライスリ圏だ…

非厳密な多圏

次を読めば参考になるはず。 Title: Quasistrict symmetric monoidal 2-categories via wire diagrams Author: Bruce Bartlett URL: http://arxiv.org/abs/1409.2148 Pages: 18p. Title: Polycategories via pseudo-distributive laws Author: Richard Garne…

メイト対応は圏的には超越的・強権的

本編で次の記事を書いた。 Globularのサンプルを追加: 随伴関手対と双対ベクトル空間対 - 檜山正幸のキマイラ飼育記 このての話のベースは、メイト定理だ。 https://ncatlab.org/nlab/show/mate nLabのこの記述は分かりにくいが、2-セルに関する絵を描けば…

両モナドのアイレンベルク/ムーア構成

双代数と双モノイド - 檜山正幸のキマイラ飼育記 両モナドのアイレンベルク/ムーア構成 - 檜山正幸のキマイラ飼育記

関手の絵算

Title: Frobenius Morphisms of Bicategories Authors: John Bourke and Micah Blake McCurdy URL: http://web.science.mq.edu.au/~mmccurdy/glob.pdf これはいい解説なのだけど、記号法が独特 0-セル 英字小文字 a, b, c、エリア 1-セル ギリシャ文字小文字…

加群の一般化

モナド・トランスポンダーという名前を使おうかと思っていたが、 トランスポンダー - 檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編 モナド・トランスポンダー:動機 - 檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編 やめた。加群概念の拡張だから、 プロ加群 プロト加群 ウル加群 ヘ…

モナド・トランスポンダー:動機

とりあえず定義だけ、とメモして、後で動機や意義がサッパリ分からなくなることがあるので、先に動機、経緯を書いておく。モナドは、圏C上の自己関手の圏 End(C) 内のモノイドと考える。一般に、外の圏が何であれ、モノイドに対して次の概念を考えることが出…

プロトキン/パワーの状態計算モデルは別な定式化を探す

Gordon Plotkin and John Power "Notions of Computation Determine Monads" を眺めたが、これは分かりにくい。なんでこんな定式化するのかの意図が読めない。なんか別な定式化があるはずだ。

プロトキン/パワーのストレージ代数

ストレージ代数の公理は次の記事で引用している。 Global State(ストレージ)を特徴付ける7つの公理 - 檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編 モノイド、コモノイド、双モノイド、加群、余加群、双加群と入れ替え(スワッパー)の文脈で考える必要がある。これは…

モナドの多次元化としての森田コンテキストと圏のコボルディズム

どうも、ラックス関手を用いて考えると次のようなことらしい。 次元 ラックス関手の域 ラックス関手の余域 概念 1 自明2-圏 2-圏 Cat モナド 2 2対象の余離散2-圏 2-圏 Cat 森田コンテキスト それは、STEPHEN LACKの http://arxiv.org/pdf/1209.4436.pdf に…

入れ替え加群、いけてる!

MとNがモノイドとして、XM→NX の形の作用(Mの右作用)を持つ入れ替え加群(モノイド・アダプター)を右入れ替え加群と呼ぶことにする。当然、左入れ替え加群も定義できる。入れ替え加群も右と左がある。まず、通常の(片側)加群と入れ替え加群の関係。M-左…

トランスデューサーと模倣/双模倣

「オートマトンの圏」は色々に定義できる。色々有り過ぎて困る。優劣を論じるより、使い分けるという話だ。オートマトンを対象、トランスデューサーを射とみなすのは、模倣/双模倣の解釈に役立つ気がする。この解釈では、射が単なる状態空間の対応ではなく…