このブログは、旧・はてなダイアリー「檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編」(http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama-memo/)のデータを移行・保存したものであり、今後(2019年1月以降)更新の予定はありません。

今後の更新は、新しいブログ http://m-hiyama-memo.hatenablog.com/ で行います。

2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

状態遷移とは、時間たしあげと空間たしあげ

オートマトンによる列の認識を、列のカレント位置を示すカーソル(ニードル)があって、一方では状態空間のカレント位置を示すトークンがあって、カーソルとトークンが動き回る、というイメージで考えることがある。トークンを分割して複数にしてもいいなら…

Conway代数とKleene代数

今日は本編お休みにしよう。もう、エネルギー使ったから。Conway代数とKleene代数は、同じ指標(semiringの指標 + star)の上で定義される。Conway代数はベキ等を仮定しなくてもいいし、完全に等式的に定義される。一方、Kleene代数の公理からConway代数の公…

ペトリ記法

グラフをペトリネットで描くべきだが、普通のペトリネットとノードの描き方が逆になる。 遷移ノード: 円や四角 プレイスノード: 黒点や短い棒 遷移ノードは、有向ハイパー辺といってもいい。ペトリネットの意味での“辺”=ワイヤーはラベリングされないが、…

ウッギャーッ!! テンプレートを忘れてた

もう、なにやっているんだぁーーー、俺はぁ。見つけたミッシングピースをまた置き忘れている。バッカじゃないの。ソート付きプレイスホルダーを持つテンプレートとコンテキストを使うべし!使うべし!使うべし!非終端記号という変な概念にまっとうな定式化…

上江州ラムダ

上江州さんが使っていたラムダは、チャーチのラムダとは別で、関数抽象はしない。やることは: 引数変数から名前を奪う。v→射をCの射にする。 式(項)の射としての定義域をハッキリとさせる。 チャーチのラムダはデカルト閉圏でないと使えないが、上江州ラ…

具象表現とな何か

普通、具象圏というと、Setの部分圏とかSetへの忘却関手を持つ圏だが、少し別な味方をしてみる。まず、Set、Ord、Vect、ΩΟのような具象的だと思える圏を選んで、それをVと置く。このVは普通の意味で具象的、つまり集合論的だとする。それで、Cが具象的だとは…

ベキ・モデルとボトム添加モデル

XML

XMLの意味論とは、ΩΟをambient categoryとする多ソート指標のモデル論の特殊ケースだと思っている。次の事実は実際的に役に立つ。Σを普通の多ソート指標、MをΣのΩΟモデルとする。NをΣのSetモデルとする。このとき: Mのpowerモデル(ΩΟ上の共変powerを適用す…

関手圏によるモデル圏構成、代入系の圏

昨日: 表層的な現象が見えているけど、背後にある仕掛けがわかんない状態はイライラするね。もうヤメタ、、、、って止めないけど。 あいかわらずイライラ。が、わかることだけ記録しておくしかない、クッソー。とりあえず、Σを普通の多ソート指標とする。つ…

プレゼントに応募

ウチの長男が欲しがってる!マージンFXのひまわり証券さん、ニンテンドーDS Lite欲しい!

ワカラン

表層的な現象が見えているけど、背後にある仕掛けがわかんない状態はイライラするね。もうヤメタ、、、、ってやめないけど。

Conway不動点のμ表現

不動点:f† = <f†, A>;f -- μx.f(x, a) = f(μx.f(x, a), a) 自然性:[(g×X);f]† = g;f† -- μx.(f(x, g(b)) = (μx.f(x, a))[g(b)/a] 対角自然性:(f;g)† = [(A×g);f]† -- μx.g(f(x, a)) = μt.f(g(t), a) 対角性(ダブルダガー):(f†)† = [(A×Δ);f]† -- μx.(μx'.f(x'</f†,>…

教訓

XML

今までやって気が付いたことを再確認しておこう。 代数構造にこだわりすぎない。 順序を忘れるな、順序が本質。 不動点⇔μオペレータ⇔トレース -- つまりCSHH定理を使え。 対称σの扱いに注意。 直和の扱いに注意。 Sequenceの代数は確かにクリーニ(クリーネ…

圏ΩΟ、モデル論、ambient category

ΩΟに空集合を入れるのは止めた。直和が定義できないのだから始対象だけあってもしょうがない。なんかのモデル論をやるとき、その内部でモデルを構成する側の圏を背景圏(ambient category)と呼んでおこう。Set、Ord(順序集合)、Vect(線形空間)なんかが…

代数構造達

XML

XMLがらみで出てくる代数構造に略記を与えておこう。 名前 略記 単なる集合 S モノイド M 可換ベキ等モノイド CIM 可換ベキ等モノイド(和と解釈) AbIM ベキ等半環 ISR 可換ベキ等半環 CISR クリーネ(Kleene、クリーニ)代数 KA 可換クリーネ代数(クリーニ…

XML構造の絵

XML

とりあえず、XML構造を順序付き多ソート指標で表現するとして、順序(領域集合間の自然な包含)を図示するとこんな感じ。 次に、(抜けがあるし杜撰だが)各領域の依存関係。ペトリネット風。 図中で: AN : 属性項目名 TN : タグ名 Char : 文字

Katy記法

XML

Katy(ケイティ)記法に関してもそのうち記述。とりあえず、インラインテーブル問題。 module Table provides element table; requires content td_content; { element table = <table>(tr*); element tr = <tr>(td*); element td = <td>(td_content); }module Par provides</td></tr></table>…

XMLに戻ろう

道具が十分揃った、とは全然言えないけど、当初の目的であったXMLへのアタックを再開しよう。そう思った理由は:理由その1:インラインテーブル問題昔(20世紀だな)設定したいくつかの問題のなかでも難問だと思っていた「インラインテーブル問題」、ふと思…

線形論理とトレース

なんかのはずみで見つけた"Polarized Proof Nets with Cycles and Fixpoints Semantics"(http://www.pps.jussieu.fr/~montela/papers/tlca03.pdf)がけっこうひろいものだった。どうやって引っかけたか忘れたが: google:"linear logic" polarized functor …

圏のloopingと不動点

なんか、思惑とは違った展開だな -- 別にいいけど。状況をまとめておく。まず、ElgotオペレータとConwayオペレータは、本質的に同じことがわかった。Elgotオペレータが余デカルト(な対称モノイド)圏、Conwayオペレータがデカルト圏に作用するもので、お互…

Exotic Semirings

トロピカル関係: 台集合 加法 乗法 名称 N∪{+∞} min + tropical半環 N∪{-∞} max + polar半環 N∪{+∞} min max fuzzy半環 R∪{+∞} min + optimization代数 R∪{-∞} max + schedule代数, max-plus代数 熱帯(tropical)と極地(polar)ですか。なるほどEXOTIC。max-p…

余トランスデューサ

デカルト圏では「トレース=トランスデューサ(を構成する操作)」と考えてよい。対応する余デカルト圏の概念として余トランスデューサを考えることができる。余トランスデューサは、入力関数で入力を振り分けして、必要ならElgotオートマトン X→A+Xにかけて…

余ElgotオペレータとConwayオペレータ

トレースのある余デカルト圏では、Elgotオペレータは、f:X→A+Xに対して Tr[(X+f);(σ+X)(A+∇)]:X→A となる。双対的に余Elgotオペレータは、Tr[(A×Δ);(σ×X);(X×f)]:A→X である。ところが、余Elgotオペレータを変形すると、Tr(f;Δ)となり、Conway不動点オペレー…

ペトリネット

繰り返し言うが、証明図やオートマトンの状態遷移図を描くときは、単なる有向グラフではなくて、ペトリネットで描くべき。ペトリネットなら、有向ハイパーグラフの有向ハイパー辺も遷移ノードとして描ける。ツリー・オートマトンの遷移規則も遷移ノードとし…

Polarized Categories

次の検索でなんかひっかかってきた。 google:"polarized categories" functor ウーム、ムムムム。圏論的moduleってのはイッパイ呼び名があったけど、忘れた。moduleだと検索に不便だしなー。(調べた:profunctor, bimodule, distributor)偏極圏てのはゲー…

Δと∇と□

双デカルト・モノイド圏において、ΔXを単にΔ、idXを1と略記して、f∨g = Δ;(f+g);∇ と定義する。このとき、f∨f = f、1∨1 = 1、Δ;∇ = 1 は同値になる。これがベキ等性。□ = ∇;Δ と定義する。□を完全行列と呼ぶ。理由は、完全グラフに対応する行列で、すべての…

Bekicの公式

ベキック(Bekic; cの上にv字形のダイアクリティカルマーク)の公式は、並列結合の不動点を、不動点の直列結合で表現する。これをソフトウェア的に解釈する。fは、制御パラメータ領域Aと入出力領域Xを持つ関数、プロセス、力学系などとする。制御パラメータa…

Traced Premonoidal Categories

めまいのせい、つうわけではなくて、本編書く気がしないな。 google:"traced premonoidal categories" やっぱり、トレース付き前モノイド圏を調べるほうがいいような気がしてきた。

厳密な双デカルト・対称モノイド圏は自明にAbMon圏

コラディニ/ガダッチ(Corradini/Gadducci)のGSモノイド圏のような等式(equational)スタイルで厳密(strict)な双デカルト・対称モノイド圏が定義されているとする。一方、マクレーン本のAb圏とまったく同様にAbMon圏を定義する。AbMonはアーベル(可換…

繰り返しx*と強い繰り返しx+、長谷川の不動点補題

正規表現において、x* と x+ のどっちを基礎においてもかまわない。 x* = 1 + x+ x+ = (x*)x トレースを使ったスターの定義 Tr(∇;f;Δ) は、どちらかというと+の定義だと思ったほうがいいような気がしてきた。絵を見てもx+の絵だし、次の等式が状況証拠: x+ …

IdempotencyとMaslov

今日はダメー(ブログの記録は役に立つ) - 檜山正幸のキマイラ飼育記 (はてなBlog)の状況。どうしようなか?こういうときに美容院に行っておくのもテだが、それさえめんどくさい。Idempotencyが来ているから、これを眺めるか。Golan(著者)のSOME RECENT A…