ベキ・モデルとボトム添加モデル
XMLの意味論とは、ΩΟをambient categoryとする多ソート指標のモデル論の特殊ケースだと思っている。次の事実は実際的に役に立つ。
Σを普通の多ソート指標、MをΣのΩΟモデルとする。NをΣのSetモデルとする。このとき:
- Mのpowerモデル(ΩΟ上の共変powerを適用する)M*もまたΣのΩΟモデルである。
- Nのボトム添加モデルN⊥は、ΣのΩΟモデルである。
- したがって、(N⊥)* などもΩΟモデルになる。
ソートをインスタンス領域と解釈するSetモデルNがあると、それから(N⊥)*を作れば、同じ指標に関する型(言語)領域モデルが自動的に出てくる。インスタンス演算は、自動的に型(言語)演算に持ち上がる。ただし、演算法則(セオリー)が持ち上がる保証は全然ないので注意! セオリーごとにliftableかチェックする必要がある。