Exotic Semirings
トロピカル関係:
台集合 | 加法 | 乗法 | 名称 |
---|---|---|---|
N∪{+∞} | min | + | tropical半環 |
N∪{-∞} | max | + | polar半環 |
N∪{+∞} | min | max | fuzzy半環 |
R∪{+∞} | min | + | optimization代数 |
R∪{-∞} | max | + | schedule代数, max-plus代数 |
熱帯(tropical)と極地(polar)ですか。なるほどEXOTIC。max-plusはトロピカルじゃなくてポーラーのほうか。実数ベースだとoptimizationが正式のようだが、こっちもトロピカルと言うことも多いな。実際、トロピカル(代数)幾何は、実空間の図形をトロピカル半環(半体になっている)上の多項式のイデアル論(半イデアル論か?)で扱うようなものだ。
ところで、マスロフが、R+上に正数hに対するh加法を:
- (a1/h + b1/h)h
で定義している。hが0に近づくと、これはmax(a, b)に近づく。このh加法(h=0でもよい)と普通の乗法で半環R+(h)ができる。
一方、1<t≦∞ に対して、R上に:
- logt(ta + tb)
として“[t]加法”を定義して、乗法を普通の加法だとする半環R[t]も定義できる。R+(h)とR[t]は、t = exp(1/h) の関係で移りあう。
このへんが、アメーバ理論や超離散と関係するらしい。超離散とからむってことは可積分系だろうから、やっぱり物理なんだろうな、あー、物理はわからん。