このブログは、旧・はてなダイアリー「檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編」(http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama-memo/)のデータを移行・保存したものであり、今後(2019年1月以降)更新の予定はありません。

今後の更新は、新しいブログ http://m-hiyama-memo.hatenablog.com/ で行います。

論理

belief:信念体系など

宗教や政治とは離れて、論理として信念体系〈belief system〉を考える。述語論理の体系Lを固定して、命題とはLの論理式のことだとする。命題と述語は区別せずに、命題=述語の全体はPredとする。ただし、議論域があるので、X上の命題はPred[X]とする。Pred[-…

自然演繹の証明ボックスとeigenvariable

ボックスの絵は、"Natural deduction for predicate logic"(https://cs.uwaterloo.ca/~plragde/cs245old/06-prednd.pdf)から抜粋。最後の絵は他の文献からコピーしたが、その文献が分からんから出所不明になってしまった。しかし、同じ絵だから"Natural de…

自然演繹のための構成法

Cは一般的なモノイド圏、X = (X, δ, ε)がC内の余モノイド(余モノイド構造、余モノイド対象)のとき、Xのスタンピング関手(域側に掛け算する)から余モナドが定義できる。 上記の余モナドの余クライスリ圏を作れる。これは一般的な構成。 余モナドがテンソ…

自然演繹のボックス構造による定式化

論理記号 導入規則 除去規則 ∧ ∧導入 BOX ∧除去1, ∧除去2 BAR ⊃ ⊃導入 BOX ⊃除去(モダスポネンス)BAR ∨ ∨導入1, ∨導入2 BAR ∨除去 BOX ¬ ¬導入(背理法)BOX ¬除去(矛盾)BAR BOXまたはBARのラベル 論理記号 導入規則 除去規則 ∧ pair BOX proj1, proj2 B…

自然演繹にだいたい対応する回路図

図そのものより、図示の基礎を書く。デカルト閉圏Cを固定して、I := IdC、直積を∧、単位を1、始対象を0とする。Δ:C→C×C はコピー、Πi:C×C→C は射影、K:C→I は一点への潰し、S:C×C→C×Cはスワップ。 自然変換 自然変換の記号 プロファイル 名前 略称 ι I⇒I 恒…

ローヴェア・セオリーの操作

L, L', Mなどはローヴェア・セオリーとする。 ローヴェア・セオリーの直和 L + M ローヴェア・セオリーのテンソル積 LM テンソル積はどの程度存在するかよくわからんが、次が成立する。 Mod(L, Mod(M, C) Mod(LM, C) この同型は(それが存在するなら)超便利…

ローヴェル・セオリー関係の文献。

ステイ/メレディス(↓)から辿って、主にローヴェル・セオリー関係の文献。 Logic as a distributive law Mike Stay, Lucius Gregory Meredith 17p https://arxiv.org/abs/1610.02247 ステイ/メレディス(↑)が参照しているもの。まずはハイランド/パワー: T…

同義語・多義語の例

ステイ/メリディスの次の論文、とても良い。 Title: Logic as a distributive law Author: Mike Stay, Lucius Gregory Meredith URL: https://arxiv.org/abs/1610.02247 僕がふだん考えていることだから、問題意識が一致して分かりやすい。本論じゃないとこ…

自然演繹とシーケント計算の解釈

困った時の米田頼み、ご利益ツールズ - 檜山正幸のキマイラ飼育記 で述べたこと: 自然演繹とシーケント計算の関係は、僕が長年興味を持っているテーマのひとつです。ある程度は理解しているつもりなんですが、なんかスッキリしない。説明しろと言われれば出…

環境、引数、パラメータ

トランスフォーマーを考えると、定義体の内部で使う名前の供給源として、 名前は環境から供給される(名前は環境内のモノを参照する) 名前は引数から供給される(名前は引数内のモノを参照する) 名前はパラメータから供給される(名前はパラメータ内のモノ…

指標のモデル圏のあいだの関手

Standard MLではモロに関手(functor)と呼んでいるのだが、やり過ぎだと思うので: トランスフォーマー: 現状、これを使っている。問題は、自然変換のトランスフォーメーションと似ていること。 リダクト: インスティチューションではリダクト関手(reduc…

トランスフォーマーの操作

第一級オブジェクトとしてのトランスフォーマーを考えると: トランスフォーマーに名前を付けられる。名前無しでも扱える。 概念的には、トランスフォーマーが等しいかどうかを判定できる。現実的には無理なこともある(つうか、たいていは無理だけど)。 ト…

対指標とパラメータ化指標

相対指標とパラメータ化指標は同じ概念である。が、相対指標は原理的で、パラメータ化指標は実用的。Σが指標のとき、指標に出現するすべての名前の集合を全名前集合〈whole name set〉と呼ぶ。全名前集合の部分集合を単にΣの名前集合〈name set〉と呼ぶ。指…

指標と仕様と等式的と述語的

指標とコンピュータッドはまったく同義語だとする。指標の理論とはコンピュータッドの理論。 (具体)指標=コンピュータッド=ポリグラフ=(高次)箙 コンピュータッドは、背景としている形状により定義が変わるが、ここでは常に球体形状〈globular shape…

モデルの概念と理論

システム全体もひとつの指標を持つから、それをシステム指標と呼び、Ωで表す。システム指標に含まれる名前はso-called大域名で、いつでもどこからでも自由に参照できる。システム指標Ωの環境(文脈)下にあるトランスフォーマーtを次のように書く。 Ω| t:Σ→Γ…

クライスリ・コンピュータッド圏n-Kom

n-Comをn-コンピュータッドの圏だとする。Fn -| Vn : n-Com ←→ n-Cat をn次元のコムキャット随伴性だとする。この随伴性から導かれるn-Com上のモナドの台関手を Sn とする。コンピュータッドΣに対してSn(Σ)をS*と書く。上付きの星印をクリーネ/ストリート・…

部分インスタンスと相対指標

Σが指標、ΔをΣの部分指標とする。Σに対して、Δ部分だけをインスタンス化したものをΣの部分インスタンスと呼ぶ。これはまーいい。ΔとΣの組 (Δ, Σ) を相対指標と呼ぶ、ただし、Δ⊆Σ。次のように考える。 部分インスタンスは、相対指標のインスタンス 完全インス…

キャット⊆コム

コンピュータッドの圏を単にCom(コム)と書くことにする。n-圏のn-構造を忘れて、(n-1)-構造をそのままにして忘却関手 V:n-Cat→n-Com が定義できる。この忘却関手を使うと、 n-Cat⊆n-Com とみなせる。これは、モデル論も含めてすべてコムのなかで出来ること…

コムキャット随伴性

ComCat随伴性。Comはコンピュータッド、Catは圏で、 n-Compd(Σ, V(D)) n-Cat(F(Σ), D) という自由・忘却スタイルの随伴性。これがメチャクチャ重要だと思う。コムキャット随伴性から誘導されるモナドをコムキャットモナドとする。このモナドももちろんメチャ…

指標の圏

具体的な指標=コンピュータッドの圏は面白い。単純そうだが実際は色々と複雑で、ジャングルを探検する気分。指標の射は基本射〈basic morphism〉と拡張射〈extended morphism〉に分けて考えたほうがいいようだ。基本射は、コンピュータッドとしての射。拡張…

自分記事への参照

弱2-圏 モナド論をヒントに圏論をする(弱2-圏の割と詳しい説明付き) 弱2-圏内のモナドに関する補足:モナドが作る2-圏の多様性 米田 困った時の米田頼み、ご利益ツールズ 「確率変数」の一般論は可能か 2次元の圏における米田の補題がわからない ラックス…

圏論とソフトウェア

だいたいの感じは掴めた。 概念 表現方法 ソフトウェア 圏 コンピュータッド データ(JSO形式?) ドクトリン 等式的仕様 拡張機能 圏はドクトリンに所属するが、プレーンドクトリン=単なる圏は最初から入っている。システムコアには、銀河に相当する唯一の…

globular風の自然演繹系

自然演繹系のUIをglobular風にする。 globular 自然演繹系 パレット パレット セル 項(ターム) ラベル ラベル(名前) 色 (なし) 次元 次元 ダイアグラム 式 キャンバス ノート キャンバスビュー ノートエリア コマンド コマンド コマンド Globularのコマ…

レイヤー番号の変更

今までのレイヤー0 → レイヤー1 今までのレイヤー1 → レイヤー2 レイヤー1の論理とレイヤー2の論理に変更する。 レイヤー1 レイヤー2 論理代数 構造付き集合 構造付き圏 議論域 単なる集合 単なる圏 論理代数のレパートリ 具象圏 具象2圏 n 議論域の圏 集合…

代入とアダプターと一般論

変数宣言 vars {x:real, y:real} 代入系 subst :vars {x:real, y:real}->>vars{s, t:real} {s := x + y, t := x - y} インターフェイス interface { ... } アダプター adapter : List ->> Stack { ... } 用語: 構文形式として、まとめて記述するためのレコ…

レコードの構文と意味論

構文 レコード ::= '{' 文並び '}' 文並び ::= 空 | 文並び ';' 文 文 ::= 空文 | 宣言文 | 定義文 宣言文 ::= 種 名前 プロファイル 定義文 ::= 種 名前 ':=' 項種付きレコードは、 種付きレコード ::= 種 レコード種〈区分 | division〉を列挙: type func…

ラベリングと略記と世界構造

value x:X を function x:->X の略記とするなら、type X:Set を functor X:->Set の略記と考えることが出来るな。 Cat in Doctrines functor F:C->D in Cat functor X:->C 略記⇒ type X:C トランスフォーを使うと: 1Cat in 2Cat(Doctrines) 1transfor F:C->…

指標の引き算か!

ゴグエンが、指標の圏にはインクルージョン構造が必要だといっていた。ΔからΣへのインクルージョンはあってもひとつだから、Δ⊆Σ という記法が意味を持つ。Δ⊆Σのとき、引き算Σ\Δが意味を持ち(持たせて)、Σ Σ\Δ # Δ が成立するようにする。そうすれば、変…

うーん、ラムダ計算かぁ?

最初に与えられるハイパードクトリンとエルブランモデルで作られるインスティチューションをレイヤー0(L0)と言うことにする。L0の上にレイヤー1インスティチューションを構成するのが問題なのだが、結局、レイヤー1はレイヤー0と同型である、という事だと…

定義のメカニズム

データ型と型シノニム - 檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編 で、コンプリヘンションとコンビネーションと言ったが、 コンプリヘンション(了解) コンストラクション(構成) にする。定義を、 了解〈コンプリヘンション〉による定義 構成〈コンストラクショ…