双対基底
Vがベクトル空間で、A⊆V が基底とする。Aは標準的に(canonically)V*に埋め込める。この埋込みを線形に拡張すると、V→V* ができる。単射になる。
- Vの基底を選ぶと、単射V→V*が決まる。
A→V*でもV→V*でもAの像は同じ集合。その像の集合をA*とする。もし、V→V*が全射なら、A*はV*の基底になる。V→V*の全射性は一般には保証されないが、Vが有限次元ならOK。有限次元だとして、
- Vの基底を選ぶと、双射V→V*が決まる。
- A*はV*の基底となる。
自由ベクトル空間をFV(A)として、V→FV(A)→FV(A*)→V* と回り道しても同じ双射になる。FV(A)→FV(A*)はAとA*の1:1対応から自明に決まる。
A*をAの双対基底と呼ぶ。