Globular探り 5:ムービー関係
http://tigger.uic.edu/~rgl/shrtknots.pdf を読んだが、定義が細かすぎると思った。次のように簡略化してよいだろう。
- 基本イベント(elementary event)→基本1-セル
- 縁付き基本イベント(framed (elementary) event)→縁付き基本1-セル
- スチル→直列1セル=シリアライズされている1セル、交替律で同値類を取ると1セルになる。
- 基本トランジション→基本2-セル
- フリッカー→縁付き基本2-セル
- ムービー→直列2セル、基本2セルの連続で、基本2セルのモノイド積は出てこない。必ず異なる時間に基本2セルが登場する。
次の用語を導入する。
- 縁取り:基本1-セルや基本2-セル(基本トランジション)に対して、恒等を足して射のシェープを調整すること。
- シーン:スチルと同じだが、トランジションで移行できる2つのスチルの意味が強い。
- ムービー:トランジションの列、トランジションは時空間の幅(時間幅)付きのスライス(薄いキューブ)で、スライスの両端がシーンになっている。スライス(薄いキューブ)の内部に特異点がある。
- シナリオ:ムービーのスクリーン次元を落として作った、時間軸を含む射影図。
- シーン番号:モースレベルと同じ。
"movies and movie-moves"はglobular圏の3次元理論で、
- 0セル:自然数、点の個数を表す
- 1セル:n点からm点へのタングル(絡み紐)=スチル=シーン
- 2セル:タングルの変形=ムービー=埋め込まれた多様体
- 3セル:ムービー変形=埋め込まれた多様体のあいだのアイソトピー
点やタングルの併置によるモノイド積があるので、それを入れると余分に1次元が必要で、純粋にglobularでやるなら4次元理論になってしまう。Globularでは難しい。ムービー変形を入れずにムービーまでなら:
- 0セル:1個だけ固定(背景)
- 1セル:点(対象)を表す
- 2セル:ストランドとそのコンポジット(射)を表す。
- 3セル:ストランドの動き(射の変形=ムービー)を表す。
ライデマイスター変形はムービーになるので、法則が3セル=ムービーで表現される。