このブログは、旧・はてなダイアリー「檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編」(http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama-memo/)のデータを移行・保存したものであり、今後(2019年1月以降)更新の予定はありません。

今後の更新は、新しいブログ http://m-hiyama-memo.hatenablog.com/ で行います。

Globular探り 5:ムービー関係

http://tigger.uic.edu/~rgl/shrtknots.pdf を読んだが、定義が細かすぎると思った。次のように簡略化してよいだろう。

  • 基本イベント(elementary event)→基本1-セル
  • 縁付き基本イベント(framed (elementary) event)→縁付き基本1-セル
  • スチル→直列1セル=シリアライズされている1セル、交替律で同値類を取ると1セルになる。
  • 基本トランジション→基本2-セル
  • フリッカー→縁付き基本2-セル
  • ムービー→直列2セル、基本2セルの連続で、基本2セルのモノイド積は出てこない。必ず異なる時間に基本2セルが登場する。

次の用語を導入する。

  • 縁取り:基本1-セルや基本2-セル(基本トランジション)に対して、恒等を足して射のシェープを調整すること。
  • シーン:スチルと同じだが、トランジションで移行できる2つのスチルの意味が強い。
  • ムービー:トランジションの列、トランジションは時空間の幅(時間幅)付きのスライス(薄いキューブ)で、スライスの両端がシーンになっている。スライス(薄いキューブ)の内部に特異点がある。
  • シナリオ:ムービーのスクリーン次元を落として作った、時間軸を含む射影図。
  • シーン番号:モースレベルと同じ。

"movies and movie-moves"はglobular圏の3次元理論で、

  • 0セル:自然数、点の個数を表す
  • 1セル:n点からm点へのタングル(絡み紐)=スチル=シーン
  • 2セル:タングルの変形=ムービー=埋め込まれた多様体
  • 3セル:ムービー変形=埋め込まれた多様体のあいだのアイソトピー

点やタングルの併置によるモノイド積があるので、それを入れると余分に1次元が必要で、純粋にglobularでやるなら4次元理論になってしまう。Globularでは難しい。ムービー変形を入れずにムービーまでなら:

  • 0セル:1個だけ固定(背景)
  • 1セル:点(対象)を表す
  • 2セル:ストランドとそのコンポジット(射)を表す。
  • 3セル:ストランドの動き(射の変形=ムービー)を表す。

ライデマイスター変形はムービーになるので、法則が3セル=ムービーで表現される。