用語が足りないなー
つうか、概念と用語が全然足りないよね(なんのこと?)
Seven Treesの背景の代数をいじっていたのだがね。
わかったことは:
- 各ステップの計算は中学生レベル
- 全体として難解な印象
これはなぜ?
- 全然知らなかった代数系が登場する
- 未経験な計算は慣れてないから難解に感じる
- 既存知識と先入観が邪魔をする
まだ僕らが注目しなかった、あるいは定式化さえしなかった代数系がイッパイあって、特定応用ではそれらが役に立つ、そういう現象もあるのだな。
んで、まず「分配代数」だが、どう考えてもよい用語法じゃないが、しかたなかろう。半環の定義が、もともと0と1を入れてなかったらよかったんだが、言っても遅い。分配代数とは:
通常の半環の定義は「分配代数 + 0の存在 + 1の存在」。1の存在は仮定しないで、単位半環(unital semiring)とか呼ぶ流儀もあるが、0はたいてい仮定する。
分配代数の圏論版が分配圏(distributive category):
等式は同型で考える。一貫性がいるだろうがよくわからん。半群圏(semigroupal category)は、モノイド圏から単位の存在を抜いたもの。半群の圏(category of semigroups)と混同しそう -- 半群的圏がいいのか?
まとめると、次の概念は必要なのだ。
- 半群圏(semigroupal category)
- 分配代数(distributive algebra)
- 分配圏(distributive category)
- 半環圏(semiringal category, rig category)