このブログは、旧・はてなダイアリー「檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編」(http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama-memo/)のデータを移行・保存したものであり、今後(2019年1月以降)更新の予定はありません。

今後の更新は、新しいブログ http://m-hiyama-memo.hatenablog.com/ で行います。

受動性と能動性

ダメな習慣 - 檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編 の問題は、受動性と能動性(自発性)との対比としてだいたい説明できそうだ。

受動的態度とは:

  1. 世界は自分ではない誰かにより絶対的に決定されていて、自分は関与できない。(と思っている)
  2. 提示・提案を疑問を抱かず無批判に受け入れる。権威や印象などの背景があれば、より容易に受け入れて、信じる。
  3. 発言や主張に対して、その根拠を問わない。発言や主張に至る経緯・過程には興味がなく問題にせず、結論のみを盲目的に受け入れる。
  4. 人為的・恣意的な取り決めを絶対的だと思い込む。
  5. 提案や主張を受け入れてはいるが実感は持ってない。自分の問題としての切実さや具体性はなく、曖昧なままに受け入れている。
  6. 過去の受動的体験を習慣化させてしまう。思考停止の習慣が付いてる。

対応する能動的態度は、

  1. 世界の見え方は、立場や観点により変わる。何らかの基準に対して相対的なものだ。自分は世界に関与できるし、自分の立場や観点で世界を見たい。(と思っている)
  2. 提示・提案は、その内容を理解し根拠を明確にしてから、受け入れるかどうかを決める。必要なら疑問点をぶつけ、議論をする。
  3. 発言や主張は、必ずその根拠を問う。発言や主張に至る経緯・過程こそが問題であり、結論のみを云々することはまり意味がない。
  4. 人為的・恣意的な取り決めは、便宜上のもので代替案はいくらでもある。実際に代替案を出せる。
  5. 提案や主張を受け入れるなら実感を持って理解・把握する。曖昧性を極力排除して、自分の問題としての切実さと具体性を持つ。
  6. 過去の受動的体験を事後的・自発的に再確認する。仮に意図的な思考停止があったとしても、何度でも繰り返し考える。

能動的態度は難しく、シンドイ、ときに辛い。受動的態度はある種の諦念を含み、安直で楽だと言える。