次元概念の欠如
Isabelleの用語法の無茶苦茶さや、概念の混乱、理解のためのミッシングリンク、これらの大きな部分は「次元概念の欠如」によるのではないだろうか? -- まず間違いない。
- 参考:シーケント計算、ムービー、高次圏 - 檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編
- 参考:バートレット、ラウダの論文 - 檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編
- 参考:ストリング図 - 檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編
Coqなら、次元ごとに次のような呼び方をすればよい。
- 0次元:命題、型
- 1次元:証明、項、式
- 2次元:リーズニング、推論
0次元と1次元の違いはハッキリしている。1次元と2次元がグチャグチャになりがち。証明、推論などの言葉が、1次元か2次元かハッキリしない。
Isabelleでは、
- 0次元:型
- 1次元:命題、項、式
- 2次元:証明、、推論
- 3次元:リーズニング、推論
1, 2, 3次元がグチャグチャになってる。標準的に次の言葉を使うことにする。
- 0次元:型
- 1次元:項、命題=特別な型の項
- 2次元:証明図=ストリング図
- 3次元:リーズニング図=ストリング描き変え図(Bartlettのwire diagram)
0と1の区別はしているが、1,2,3次元のセルが悲惨にグチャグチャになっている。1,2,3を1次元ずつ落として、0,1,2として、命題、証明図、リーズニング図を区別すべき。証明図を2次元ストリング図(エリアなし)で表して、リーズニングをrewrite(redraw)とすると、バートレット流のwire diagramになる。
wire diagramは、チャンバーなしの3次元ストリング図(サーフェイス図)になる。サーフェイス図においては、
- 3次元図形:背景 (0-セル)
- 2次元図形:命題 (1-セル)
- 1次元図形: 命題のあいだの証明 (2-セル)
- 0次元図形: 証明のあいだのリーズニングや変形 (3-セル)