標準誤差の記法がまた酷い
もう度し難いレベルだな。
標本の標準誤差:
相当に意味不明、ほぼ以心伝心の世界。右辺から見ると、sは、s(x) = sd(x) という関数記号だと思う。xの長さがnだから、次の定義式だと思える。
左辺の記号は分解して理解しようとしても無理なので、次のように考える。
n標本値の空間(n次元ユークリッド空間)上の関数を定義しただけ、と考える。
もっと酷いのは、
右辺のσは定数と思うしか無い。nがどこから来たかは不明。次のように考えるしかないだろう。
右辺は、正定数nに依存する定数で、その定義を右辺で与える。通常は、パラメータである正整数を省略する。
次に、
これは、n標本値に対する関数の定義(と、かんがえるしか無い)
- は標本値空間上の関数で、統計値(推定値)関数:標本標準誤差
- はσとnから定義された定数:母標準誤差
- は、標本値に対する関数で、σとnを使って定義されたパラメータ の推定値関数: 不偏標準誤差
一般に、Tをなんらかの概念・用語として:
- 標本T -- 標本値の空間Rn上の関数、標本値から計算できる。標本サイズnに依存する。
- 母T -- モデルのパラメータから計算される定数、したがってモデルそのものから計算出来る。
- 不偏T -- 母Tを推定するための標本値の空間Rn上の関数、その意味では標本Tと同じだが、変量(確率変数)としての期待値が定数である母Tに等しい。
平均値関数に名前を与えなかった(演算子記号だけ)ため、x-全体がmeanの意味になってしまった。xはラムダ変数と解釈できないことがある。標本標準誤差の記法、母標準誤差の記法はもはや苦し紛れ。次の慣習を無理に守ろうとしただけ。
一番奇妙な母標準誤差 を納得(つうより許容)できれば後はナントカなるだろう。単なる定数だがnに依存して変わる。nは明示されない。
等式の意味がほんとに分かりにくい。