平均、分散の意味
とにかく色々な意味・解釈がある。μとσ2という記号を使うことにして:
- V上の分布の空間Dist(V)で定義された統計汎関数としてのμとσ2、V値分布p∈Dist(V)に対して μ(p)∈V、σ2(p)∈V。Vをベクトル空間よりアフィン空間とするほうがより正確な定式化。
- パラメトリックモデルのパラメータ空間Θの要素(あるいはΘ上の変数)としてのμとσ2。モデル多様体のパラメータ表示への入力だからμ、σ2は独立変数。
- Rベクトル空間Vのn-直積であるデータ空間Vnで定義された統計値関数(算術平均と偏差の二乗平均)、これは標本平均/分散の値。
- 確率変数としての統計量(標本代数の元、モーメント量)、代数的に定義される。
- 任意の確率変数の期待値と分散。これは可測関数の空間の上の汎関数 E[-], V[-]。可測関数の積分として与えられる。
- アフィン凸代数で定義される演算、これも代数的だが、可換代数とは別物。
これらの概念が区別されないでゴッチャに説明されては、さすがに厳しい。