オペラッド、複圏、モナドの複グラフ
トム・レインスター(TOM LEINSTER)の"OPERADS IN HIGHER-DIMENSIONAL CATEGORY THEORY" (2004)をほんの少し読んだ。
オペラッドって言葉を目にしたことはあっても、ほとんど知らない。レインスターによると、複圏と同じらしい。対象が1つしかない複圏を特にオペラッドと呼んでいるようだ。用語オペラッドが一般化した結果、複圏を色付きオペラッド(coloured operad, clored operad)と呼ぶ人もいるようだ。coloured operadのcolours (colors)が複圏の対象類になるらしい。
オペラッド派 | 複圏派 |
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プレーン(plain)オペラッド | 対象が1つの複圏 |
色付きオペラッド | 一般の複圏 |
オペラッド/複圏の射はアロー、マップ、multimapと呼ばれることが多いようだ。複射(multimorphism)と呼んでもよさそうだが、あんまり使われていないのかな?
レインスターはアンビエント圏C上のモナドTに対するT-グラフをベースにしている。T-グラフGは、アンビエント圏C内の TA←B→A、A→B という図式対でdom, cod, idを与えるもの。TがSetの恒等モナドならT-グラフは普通の小さいグラフとなる。Tが列モナドのとき普通の複グラフ(ハイパーグラフの特殊ケース)となる。複圏は複グラフ上のモノイド的構造となる。
T-グラフ上にT-複圏が定義できる。A=1として、T1←B→1, 1→B を考えてT-オペラッドが定義できる。アンビエント圏Cも明示すれば、(C, T)-複圏、(C, T)-オペラッドなど。アンビエント圏がCatのとき、圏Cから道の圏Path(C)(またはPath+(C))を作るモナドをTとしてのT-複圏はどうなるかな?