このブログは、旧・はてなダイアリー「檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編」(http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama-memo/)のデータを移行・保存したものであり、今後(2019年1月以降)更新の予定はありません。

今後の更新は、新しいブログ http://m-hiyama-memo.hatenablog.com/ で行います。

オペラッド、複圏、モナドの複グラフ

トム・レインスター(TOM LEINSTER)の"OPERADS IN HIGHER-DIMENSIONAL CATEGORY THEORY" (2004)をほんの少し読んだ。

オペラッドって言葉を目にしたことはあっても、ほとんど知らない。レインスターによると、複圏と同じらしい。対象が1つしかない複圏を特にオペラッドと呼んでいるようだ。用語オペラッドが一般化した結果、複圏を色付きオペラッド(coloured operad, clored operad)と呼ぶ人もいるようだ。coloured operadのcolours (colors)が複圏の対象類になるらしい。

オペラッド派 複圏派
プレーン(plain)オペラッド 対象が1つの複圏
色付きオペラッド 一般の複圏

オペラッド/複圏の射はアロー、マップ、multimapと呼ばれることが多いようだ。複射(multimorphism)と呼んでもよさそうだが、あんまり使われていないのかな?

レインスターはアンビエント圏C上のモナドTに対するT-グラフをベースにしている。T-グラフGは、アンビエント圏C内の TA←B→A、A→B という図式対でdom, cod, idを与えるもの。TがSetの恒等モナドならT-グラフは普通の小さいグラフとなる。Tが列モナドのとき普通の複グラフ(ハイパーグラフの特殊ケース)となる。複圏は複グラフ上のモノイド的構造となる。

T-グラフ上にT-複圏が定義できる。A=1として、T1←B→1, 1→B を考えてT-オペラッドが定義できる。アンビエント圏Cも明示すれば、(C, T)-複圏、(C, T)-オペラッドなど。アンビエント圏がCatのとき、圏Cから道の圏Path(C)(またはPath+(C))を作るモナドをTとしてのT-複圏はどうなるかな?