バエズのNegative Thinking
"Lectures on n-Categories and Cohomology" http://arxiv.org/abs/math/0608420 は、バエズ(John C. Baez)の講演をシャルマン(Michael Shulman; マイケルかミハエルか?)がまとめたもの。バエズはホントに面白い話をする。
P.10からP.13を読んだだけだが、次の観察からnegative dimensionの圏をひねり出す。
バエズの観察:x, yは、n-圏の共端(後述)なj-射だとする。そのとき、hom(x, y)は (n - j -1)-圏である。
これを導くために、
- 圏の次元の格上げ。n-圏を(n+1)-圏となす方法。
- 小宇宙への次元降下。n-圏のhom-thingは (n-1)圏であること。
つまり、n-Catは(n+1)-Catに標準的に埋め込めるし。n-圏は(n-1)-Cat豊饒化されている、ということ。基本的には、バタニンのglobularアプローチにより強n-圏を考える。
「共端」とは、バエズの言葉だと平行(parallel)。始セルと終セルが一致する2つのセルを共端と呼ぶ。
- xとyのあいだに射があるかどうかを議論できる ⇔ xとyは共端 ⇔ hom(x, y)が意味を持つ