木下のμ圏
何度か引用している"不動点をめぐる代数構造たち" by 木下佳樹(http://unit.aist.go.jp/cvs/tr-data/PS02-005.PDF)のP.2に次の定義がある。
μ圏とは,局所順序圏C,C の対象の二つ組(a, b)に対して hom集合C(a, b) の可算列の上限演算子∨a,b: C(a, b)ω → C(a, b) を与える∨,およびC(a, b) の最小元⊥a,b を与える⊥の三つ組(C,∨,⊥)で,上限および最小限が射の合成に関して分配されるようなもの,つまり
- (∨a,b(q0, q1, ...));(∨b,c(r0, r1, ...)) = ∨a,c(q0;r0, q1;r0, ... , q0;r1, q1;r1, ...)
- ⊥a,b;⊥b,c = ⊥a,c
が成り立つようなものである。
参考: