このブログは、旧・はてなダイアリー「檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編」(http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama-memo/)のデータを移行・保存したものであり、今後(2019年1月以降)更新の予定はありません。

今後の更新は、新しいブログ http://m-hiyama-memo.hatenablog.com/ で行います。

2015-08-18から1日間の記事一覧

定数と汎関数とパラメータ(母数)

[過去に書いたものだが] 頭痛がする統計用語・記法のシリーズ、延々と。μ、σ2、σなどは用途が決まった定数だが。定数とは汎関数である。汎関数の定義域は、分布の空間。ただし、分布の空間が怪しくて、 確率変数の空間 確率測度の空間 密度関数の空間 累積分…

オーバーバー記法はトンデモナイ

[過去に書いたものだが] 頭痛がする統計用語・記法のシリーズ、延々と。 大文字小文字の違いなので、この記法はよく使われる。ところが、一見類似性があるが、これはトンデモナイ記法で、まったくの別物。小文字の は、 というタプルを考えれば、タプル変数x…

平均値

[過去に書いたものだが] 頭痛がする統計用語・記法のシリーズ、延々と。「平均」という言葉も文脈依存の激しいオーバーロードだが、確率変数の期待値はE[-]、平均値関数をmeanとでもしてある程度は区別できる。また、記号の乱用ではあるが、mean(x)とmean(X(…

統計変換としての平均と分散

, s2, の確率変数版は、, S2, U などと書かれるが、もっと正確な定式化には統計変換を使うほうが良い。, S2, U に対応する統計変換を、Mn, BVn, UVn と書く。nは標本サイズを示す整数。確率変数 X:Ω→R に対して、 Mn[X]:Ωn→R Mn[X] := mean(X(n)) BVn[X]:Ωn→…

平均と分散

平均と分散は最も基本的な概念だろうが、これさえも曖昧だったりイイカゲンだったり。確率変数 X:Ω→R に対する期待値 E[X] は、Ω上の確率測度Pによる実可測関数Xの積分として定義できる。確率変数(random variable, RV)の空間を RV(Ω, P, R) とすると、期…

複数の人の名前の表記法

外国人名のカタカタ表記で、姓名をどう区切るか。Wikipediaの例から見てみる。 ウィル・スミス アリアナ・グランデ 姓と名は中黒で区切っている。では二人の名前を繋ぐときはどうか? 定理の名前などで、 ラドン=ニコディムの定理(ラドン=ニコディムのて…

ベクトル確率変数の曖昧性

データや確率変数が「ベクトルである」というのが曖昧だ。まず、確率ベクトルという言葉だが、ベクトル空間に値を取る確率変数という以外に、一列の確率遷移行列の意味もある。確率遷移行列は次のような呼び名がある。 stochastic matrix probability matrix…