このブログは、旧・はてなダイアリー「檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編」(http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama-memo/)のデータを移行・保存したものであり、今後(2019年1月以降)更新の予定はありません。

今後の更新は、新しいブログ http://m-hiyama-memo.hatenablog.com/ で行います。

回転軸と回転方向

3Dの身体感覚 - 檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編 からの続き。

回転軸と回転方向は、ネジを基準に考える。世の中には、右ネジと左ネジがある。

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左ネジは例外的で珍しく、事実上は「ネジといえば右ネジ」。右ネジは、右に回すと前に進む。実際にドライバーでネジを締めるとか、水道の蛇口をひねって閉めるとかの動作を思い出して(あるいは実際にやってみて身体に右ネジ感覚を染み込ませる。

x軸正方向をy軸正方向に向かうように回転したとき、右ネジがz軸正方向に進むような座標系を右ネジ系と呼ぶ。右ネジ系より右手系と呼ぶことが多いが、右手を連想するより右ネジのほうがいいだろう; 理由は、3本指でアレをやると指がつりそうになるから。右ネジと逆、つまり左ネジになってしまう座標系は左ネジ系=左手系。

世の中のネジはたいてい右ネジだが、数学の標準も右ネジ系(=右手系)。しかし、左ネジ系(=左手系)も使われているので無視できない。

電流関係で使われる次の記法も便利。

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次の絵がおぼえる助けになるだろう。

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  • 飛んでくる矢が\odotのとき、当たって死んでしまうだろう。死ななくても当たれば刺さって痛い! \odotは刺さるぞ、とんがっているぞ、痛いぞ。
  • 矢を射った側から見ると、飛んでいく矢のお尻は\otimesに見える。\otimesってお尻の穴っぽい(まー下品)。
  • \otimesは、プラス溝のネジにも見えるでしょ。\otimesを右回しにすると進む(手前から奥へと食い込んでいく)。\otimesはプラスの右ネジのお尻(尖っているほうが頭として)を見てるとも思える。


回転軸/回転方向/座標系の練習に、3Dの身体感覚 - 檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編の飛行機の話をネタにして、以下に問題。

*5

ローリングの回転軸をロール軸、ピッチングの回転軸をピッチ軸、ヨーイングの回転軸をヨー軸と呼ぶことにして:

  • ロール軸の正方向を前方(機首方向)
  • ピッチ軸の正方向をパイロットから見て左手方向
  • ヨー軸の正方向を上に向かう方向

にとるとき、この絵のローリング/ピッチング/ヨーイングの回転の向きは右・左のどちらか?


ローリング/ピッチング/ヨーイングのすべての回転が右向きとなるようにするには、ロール軸/ピッチ軸/ヨー軸の正方向をどう決めればよいか?


同様に、すべての回転が左向きとなるようにするには、ロール軸/ピッチ軸/ヨー軸の正方向をどう決めればよいか?


各軸の向き(正方向)と回転の向きは最初のとおりとして、

  1. 真上から見たロール軸/ピッチ軸の絵を描き、ヨー軸は\otimesまたは\odotで描け。
  2. 真下から見たロール軸/ピッチ軸の絵を描き、ヨー軸は\otimesまたは\odotで描け。
  3. 機体の左側横から見たロール軸/ヨー軸の絵を描き、ピッチ軸は\otimesまたは\odotで描け。
  4. 機体の右側横から見たロール軸/ヨー軸の絵を描き、ピッチ軸は\otimesまたは\odotで描け。
  5. 機体の後方(尾翼側)から見たピッチ軸/ヨー軸の絵を描き、ロール軸は\otimesまたは\odotで描け。
  6. 機体の前方(機首側)から見たピッチ軸/ヨー軸の絵を描き、ロール軸は\otimesまたは\odotで描け。

3Dタートルでの実験 - 檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編 に続く。