双対と共軛を統制する4元の群
- Xを平面内でX軸に対する鏡映、XをY軸に対する鏡映とする。
- 平面に置かれたカードに対して、FはX軸中心の裏返し(フリップ)、Rは180度の回転とする。
- Sをスター関手、Dをダガー関手とする。
いずれも、生成元が2つで同じ関係を持つ4元の群となる。
- XX = X, YY = Y, XY = YX
- FF = F, RR = R, FR = RF
- SS = S, DD = D, SD = DS
最後の関手の例は、作用させる集合の作り方と結合の定義が面倒だが、それが済めば通常の「群が作用する集合」となる。
内積を持つベクトル空間の圏は、SとDが作用するが、その図示方法はいくつかあるのは、4元の群を表現する方法がいくつかあるから。また、何を生成元とするかは恣意的なので、生成元の選び方の任意性もある。抽象的な構造として同じなら何でもいい。