μのオーバーロード
測度論では、μは測度の意味で用いられる。
パラメトリック統計では、平均の意味だが、
- 確率変数の期待値としてのμ
- パラメトリックモデルのパラメータとしてのμ
がある。期待値としてのμは統計汎関数 μX := E[X] となる。
モーメント(積率)関係では、
- αr は、r次のモーメント
- μr は、r次の中心モーメント
- βr は、r次の絶対モーメント
定義は、
- αr[X] = E[Xr]
- μr[X] = E[(X - E[X])r]
- βr[X] = E[|X|r]
0次のモーメント/中心モーメント/絶対モーメントは定数1となり自明。α1が期待値、μ1は定数0、β1は絶対値ノルム(1-ノルム)。μ2が確率変数の分散。
他にr次のキュムラントκrがある。キュムラントとモーメントは相互に変換できる(変換公式は複雑)。
α、β、μ、κなどの量は、確率変数または分布に対して定義される次数付きの量である。