このブログは、旧・はてなダイアリー「檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編」(http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama-memo/)のデータを移行・保存したものであり、今後(2019年1月以降)更新の予定はありません。

今後の更新は、新しいブログ http://m-hiyama-memo.hatenablog.com/ で行います。

標本誤差 sampling error、たぶんたいして意味なし

標本誤差(sampling error)は、どうも統計用語というよりは一般的な雰囲気的な語のようだ。

https://kotobank.jp/word/%E6%A8%99%E6%9C%AC%E8%AA%A4%E5%B7%AE-121407

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

標本調査を行う場合に,それに伴って生じる特有の誤差。母集団から標本を抽出する過程,およびその標本値から全体の結果を推測する過程で,母集団と標本値の間に分散やかたよりなどによる誤差が生じる。

母集団のパラメータ(パラメトリックモデルを前提、母集団=モデル)とstudy populationから観測・計算した値は差があるかもよ、と言っているだけで、それ以上の定義も含意もないようだ。モデルのパラメータを定数θ∈Rとして、x∈Rnと関数tに対して、t(x) - θ、あるいは確率変数Xを代入しての t(X) - θ を標本誤差と言えなくもない。この誤差は次元nごとの確率変数だ。これはパラメータ推定の状況で、真値を母集団(モデル)のパラメータと考えての真値との差の分布(≒確率変数)。

日常的な雰囲気語と実務上の用語は数学的な定義はないし、してもさほどの意味がない。それと、数学的に定義可能だが未定義な語が混じっているのはキビシイなー。