とある本からの用語
曖昧多用な定義・記法との戦いという様相。
- 『初学者のための統計教室』現代数学社 (図書館でチラ見)
目新しい用語や変な記法
- 数指標: R値の確率変数のようだ。
- 大きさnの標本: 単にRnの元のようだ
- (X1, ...., Xn) を標本変量と呼ぶ: Xiが確率変数なので、確率標本と同じ概念で、独立同分布の族らしい。単一の観測変量から構成されるから標本変量と呼ぶのか?
- T(X1, ...., Xn) を推定量(estimator): 確率変数のことらしい。
- T(x1, ...., xn) を推定値(estimate): 単なるRnの変数のようだが、定数のように書いている。定数というのは、確率変数ではない関数を指すように思える。
- θ^ = T(x1, ...., xn) : ハットやチルダ、スターを載せる記法は多いが、特にルールがあるとも思えない。なんらかの関連があるモノにハットやチルダを付けるようだが、文脈を見ないと分からない。
θ^ = T(x1, ...., xn) だとすると、θ^はRn上の関数のように思えるが、そうでもないようだ。θ^の期待値を取っているので、θ^は確率変数らしい。期待値の積分領域をRnにするってやり方もあるか。とにかくハッキリしない。θ^の導入は、たぶん習慣化していて、説明するまでもない、という感覚か。
面白かったのは、都市ごとの老人ホームと居酒屋の数には相関があるが、因果関係はない、という話。
人口関係で次の用語が出てきた。
- 乳児死亡率 1年未満が乳児
- 新生児死亡率 28日未満が新生児
- 疾病率
- 有病率
- 死力(force of mortality)
疫学とかの言葉か。
http://www.taiiku.tsukuba.ac.jp/~tokuyama/hph_handout2004.pdf から:
年齢 x 歳ちょうどに生存していた個体が x+n 歳に到達する以前に死亡する確率を 年齢 x における n 年間の死亡確率(nqx)とよび,その間の死亡件数を死亡数(ndx)とよぶ.死亡確率を n でわれば,単位期間あたりの平均死亡確率がえられる.ここで n を無限小まで小さくすると,年齢 x 歳ちょうどにおける死亡傾向を表す関数,死力(force of mortality)µ(x)が得られる.