このブログは、旧・はてなダイアリー「檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編」(http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama-memo/)のデータを移行・保存したものであり、今後(2019年1月以降)更新の予定はありません。

今後の更新は、新しいブログ http://m-hiyama-memo.hatenablog.com/ で行います。

2015-04-17から1日間の記事一覧

分布の意味 2

正規分布をはじめ「ナントカ分布」と固有名詞が付いた分布がある。これもR上の測度のこと(用法1)だが、背後に測度空間を考えることが多いので、そのときは用法2。それで、ナントカ分布だが、固有名詞が付いていても単一の測度だとは限らない。むしろパラメ…

分布の意味

どの分野も最初は用語法が無茶苦茶だと感じるもんだ(例えば型理論)。だから、どこも「こんなもの」なのかも知れないが、入門したばかりの今は「これは酷い!」の連発。「分布」という言葉がものすごく頻繁に出て来るが、まともな定義が見当たらない。使用…

どのくらい曖昧か

とある本[1]を調べた。 確率: 定義なし、例示のみ。 確率変数: 定義なし 確率分布: 定義なし 分布: 確率分布と同義として導入 分布関数: F(x) := P(X ≦ x) として導入、Xは確率変数、xは実数値。 密度関数: 分布関数の微分 f := dF/dx として導入。「…

dν = fdμ の意味

X = (ΩX, ΣX, μX) を測度空間だとして、ΩXをX、ΣX = ΣX、μX = μ と略記する。X上の(標準的)積分Iμは、XからR≧0への関数に対して定義されるとする。Iμ:Integ(M)→R≧0。Integ(X)は、X上の可積分R>≧0値関数の全体。f∈Integ(X)を選んで密度関数と呼ぶ。新しい測…

標本空間は「標本の空間」に非ず

「標本」て言葉は使わないほうがいいかもしれない。あまりにもconfusingだ。確率空間の定義で、標本空間とか標本点(根本事象というときもある)が出て来るが、統計の標本(サンプル、サンプリング)とは別物。関係あるとすれば、母集団Pを固定して、すべて…