自然変換のカリー化と評価自然変換
F, G, Hなどは、前層の圏[Cop, Set]の対象、つまりC上の前層。ギリシャ小文字は前層の準同型、つまり自然変換を表す。ホムセットの書き方は、
- [Cop, Set](F, G) = Nat(F, G:Cop→Set) = Nat(F, G)
最後の書き方は略記。また、Cの前層は、
- C^ = PSh(C) = [Cop, Set]
したがって、
- C^(F, G) = Nat(F, G)
- |C^| = Functor(Cop, Set)
F, G∈|C^| に対して、GFは、
- GF(A) := Nat(A米×F, G)
f:A→B に対して、f米:A米→B米 なので、f米×ιF による前結合引き戻しで、GF(f:A→B) は定義できる。したがって、GFは(反変)関手。
評価射(評価自然変換) ε = evF,G:GF×F→G は自然変換なので、成分表示で、
- εA(α, x) := αA(idA, x)
次に、ξ:F×G→H in C^ に対して、カリー化 ξ∩:F→HG は次のように定義する。
- (ξ∩(x))X := (F(-)(x)×idG(X));ξX
このなかで、F(-)(x) が自然変換で、
- F(-)(x)::C(-, A)⇒F
- (F(-)(x))X:C(X, A)⇒F(X)
- (F(-)(x))X(u) = F(u)(x)
このF(-)(x)がミソかも知れない。