フィールド調査 標本調査法
- 有意抽出: 街頭で調査者が主観的にねらいをつけた何人かの人にアンケート調査をするなど ← 調査の精度を評価することができないと ← どのような根拠で標本が選ばれたのかを客観的に表現することが難しい から
- 無作為抽出〈random sampling〉 ← この方法によれば母集団を推定する際の誤差の大きさを客観的に評価することができる (その理由は?)
- 母集団の各単位の特性値 (単位は、集合の要素らしい、特性値は観測量、変量と同じ)
- 有限母集団(台が有限集合)を考えて、その有限集合上での総和をΣUと書く(単にお約束)
- 標本s ⊆ 母集団U 。なるほど、やっぱり母集団と標本の概念は標本調査から来てるのだ。納得した。
- 標本平均や標本分散なども、s⊆U を使って、何の疑念もなくクリアに定義できる。ただし、あくまで標本調査の文脈で、有限集合を台集合とする母集団(=観測量の集まり付き)のとき。
- 有限母集団の台を {1, 2, ..., N} とする。一般性は失われない。
- πk = P(k∈s) として、sの包含確率が定義される。ここで初めて、台集合上の確率測度Pが出てくる。Pは抽出されやすさの度合いとなる。A⊆U として、P(A) は、部分集合Aが選ばれる確率。πは、Pの(離散的)確率密度関数となる。
この論説はたいへん良心的だと思える。有限母集団からの実際的な標本調査の話と、IIDを利用した極限(漸近)的な議論が、あまり区別されないのが問題なのだろう。