このブログは、旧・はてなダイアリー「檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編」(http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama-memo/)のデータを移行・保存したものであり、今後(2019年1月以降)更新の予定はありません。

今後の更新は、新しいブログ http://m-hiyama-memo.hatenablog.com/ で行います。

匿名性、非差別性

要素還元主義と環境依拠主義 - 檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編の続き。

nLab記事 https://ncatlab.org/nlab/show/principle+of+equivalence の同値性原理〈principle ofequivalence〉は、

などと同様の趣旨だ。

実体が何であるかを問わずに、匿名の対象に対して記述や利用を行う。固有名を付けても、それは実際には役割名で、実体がすり替えられても誰も気づけない。

実体のほんとの固有性・個別性・識別性に頼った議論は、nLabの言い方だと'evil'となる。同値性原理からの含意は、Googleのかつての行動規範(社是)"Don't be Evil"ってことだ。

社会的・政治的(PCの意味でのpolitical)に解釈すれば、役割・機能性・反応・行動にのみ基いて対象を調べたり同定するので、

  • 注目・要求されている役割・機能性・反応・行動に無関係な個体識別属性を考慮することはevilである。

となる。これはPCつうか、非差別的で正義〈justice〉に基づく判断基準だと思う。