リレーションの理論はダメだ
奥野さんの本がダメなのではなくて(いや、少しダメだが)、リレーションの理論がダメだわ。
- 事実上破綻している。
- 悲惨な状況を呈している。
- 原理主義者の末路。本土から離れた離れ小島に移住して、方言・隠語の独自文化圏を築いたが、文明から隔絶されて進化を止めた部族のよう。
- タプル空間の有限部分集合を関係と呼んだせいか、数学的二項関係を使ってない。つうか、頑なに拒んでいる印象。
- 関係演算の閉包性を金科玉条にしているが、たいして大事なもんじゃない。
- 有限集合で閉じさせようとして、算術演算の閉包性のほうを壊している。本末転倒。
- ドメインに無限集合を許すと、有限集合で閉じさせるため補集合を取れない。ので、ブール代数を諦めている。
- 集合差は集合和(束ジョイン)の左随伴で、集合共通部分(束ミート)の右随伴を持つハイティング代数の双対になる。けど、それを意識できてない。
- ブール代数か余ハイティング代数で豊饒化された圏のホムセットを扱っているんだが、それも意識できてない。
- 数学的二項関係を使ってないので、数学的二項関係の合成(composition)も意識できてない。結果、不自然なジョイン一元論。
- 「直積」の意味を変更しているので、ちゃんとした直積の議論ができない。例えば、A×A の定義が不自然になる。
- 自然結合と言われる結合にも、実際はリネーマーが存在する。名付け機構(naming mechanisim)の分析ができてないので、その辺もイイカガンな扱い。
- 数学的二項関係の転置が意識できてない。RDB的関係(リレーション)の、属性に順序がないないと思い込み過ぎている弊害。
- マルチ集合をN係数行列として表現できることを知らないので、マルチ集合を目の敵にして拒んでいる。哀れ。
- 矛盾、不整合、異常など(全部、非妥当性のこと)の定義が実はない。外部世界に言及しないと定義できないのに、外部世界も拒んでる。
- 健全(sound)と適切(adequate)の概念がないので、上記の異常概念などがイイカゲン。
- 直交性も極めてイイカゲン。外部世界を持ち出さないと定義できないから、イイカゲンになるのは必然。
- なんでもリレーションの世界で閉じようとするので、直積(ペアの集合)と合成(結合)の区別も出来てない。
- NULLが問題だ問題と叫んでいる割には、NULLの分析が出来てない。現象を羅列して愚痴っているだけ。
- もはや病気。リレーション拘泥閉塞症。