ヒゲ操作とタンコブ操作
球体状n-圏(globular n-category)において、次元が違う射を、恒等引き上げ(identity pull up)を使ってから結合することをヒゲ操作(whiskering; ウィスカリング)と呼ぶ。このとき、射の次元の差を次元差と呼ぶ。
ヒゲ操作は、射を表現するダイアグラムにも同様に定義できる。
x, yがn-射のとき、cod(x)とcod(y)が異なっているとして、適当な(n-1)-射A, Bがあって、y' = A^*y^B という縁取り(bordering)をすることによって、cod(y') = A*cod(y)*B のとき、xとyはマッチするという。
xとyがマッチして、cod(x) = A*cod(y)*B のとき、x;(A*cod(y)*B) をタンコブ操作(lumping)と呼ぶ。これは、yを適当の膨らまし(swelling, bulging)からの主結合である。主結合は特別なタンコブ操作とみなせる。
なお:
- #nk n-射どおしをk次元境界射により結合する。
- #nn-1 主結合、第一結合
- #nn-2 第ニ結合
- #nn-3 第三結合
次元nを固定したとき、
- 主結合=第一結合を;nと書く。
- 第ニ結合を*nと書く。
- 次元差1のヒゲ結合も*nと書く。
- dom(y) = B であるタンコブ結合を;nB と書く。
Globularでは、主結合(縦結合)、次元差1のヒゲ結合(横結合)、タンコブ結合(部分縦結合)しかできない。その他の第ニ結合、第三結合、次元差2のヒゲ結合などは自分で組み立てる。