複モノイド
モノイドとラックス・モノイド関手の一般化としてn-複ラックス・モノイド関手(n-multi lax monoidal functor)という概念を考えることができる。C1, ..., Cn, Dがモノイド圏として、
- F:C1× ... ×Cn→D というn項関手
- μA,B:F(A)F(B)→F(AB) という自然変換
- ε:I→F(I) というDの射
を素材として、偏モノイド性(partial monoidality)を満たすモノとしてn-複ラックス・モノイド関手を定義できる。
これはモノイドの拡張概念なので、いっそn-複モノイド(n-multimonoid)と呼んでしまおう。0-複モノイドがモノイドで、1-複モノイドがラックス・モノイド関手。n-複モノイドの素材をn-複モノイド・マグマ、あるいは単にn-複マグマと呼ぶ。
可換複モノイドも定義できて、可換0-複モノイドが可換モノイド、可換1-複モノイドが可換ラックス・モノイド関手。可換性の定義には、対称モノイド圏が必要になる。