バイオハザード 6-ファイナル
初日(12-23)で観た。ウーン、ダメだったな。ガッカリ。4-アフターライフがシリーズ最低だと思ったが、最低記録更新かも。有終の美は飾れなかった。
アンダーソン監督(脚本)のやめたかった感が満載。なんとしてでも終わらせるためにストーリーをでっち上げた感じ。伏線も謎も置きっぱなしで投げ出した。それどころか、過去の経緯は無視したちゃぶ台返しだった。
- 現状(2016-12-24)のWikipediaだと「アリス・アバーナシーは偽名であり、本名はジェイナス・プロスペロー (Janus Prospero) 」という設定だったが、これは無意味だった。アリスの名前はアリスだ。
- そもそも、1-2あたりの話はほぼなかったことに。
- 直前の5-リトリビューションとも接続性はない。ウェスカーがまた出てくるが、ワケワカラン役どころ。
- アイザックスも再登場だが、こちらもワケワカラン。
- 人類の敵だったレッドクイーンは改心していい子ちゃんに。配役がアンダーソン家の長女(エヴァ・アンダーソン)だからな。
- レッドクイーンは「自分は人間を殺せないようにプログラムされている」と言うが、いったいどの口でソレを言うか!? ハイブの全員を殺したのはオマエだ。口癖が「みんなここで死ぬのよ(殺すのよ)」だろ。
- Tウイルスの開発者がチャールズ・アシュフォードじゃなくて、(ゲーム版と同じ)ジェームス・マーカスに変わっていた。
- アイザックスはなんとアンブレラ社の創立者に。3-エクスティンクションではウェスカーの部下だったろうが。あのアイザックスはクローンだった、というご都合主義。
- アイザックスは極悪人なのに、なぜかアリシア=アリスの原型は生かしている。しかも、まだ株だの雇用関係だのと言っている。ウェスカーはアンブレラ社と雇用関係があるんだとさ、アホか。ウェスカーによるアリス救出とワシントンでの言動は何だったんだ?
- ワシントンに集結したアリス、エイダ、ジル、ウェスカーというチームは結局何の意味もなかった。アリスはまた単独行動、2から3への断絶と似た展開。
さすがに、これでは楽しめない。ヒロインもアリスとクレア(アリ・ラーター)は安定の二人だが、新鮮さには欠ける。1-インフェクションのレイン、2-アポカリプスのジル、5-リトリビューションのエイダのような新しい戦士が見たかった。ローラのコバルトはチョイ役。
それでも、ミラの魅力でまーなんとか持ちこたえている、… かも。というか、僕がミラ・ジョボビッチを好きなだけ。アリスが「私はプロだから」と言うセリフがある。確かにプロ中のプロで、無敵なのだ。直接手を出さないで倒す超能力(2の最後の脱出時、3のカラス退治、4の渋谷襲撃など)は今回ないが、格闘能力も指導力も判断力も抜群。
アリスの謎が解ける、という触れ込みだったが、まったく納得感がない。今回のラストを活かしたいなら、アリシアvsアイザックスの対立抗争を背後において、代理戦争としてアリスvsウェスカーだろう。それをやるなら、リブート/リメイクだが、そもそもミラ以外のアリスはあり得ないから無理だわ。残念だわ。