このブログは、旧・はてなダイアリー「檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編」(http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama-memo/)のデータを移行・保存したものであり、今後(2019年1月以降)更新の予定はありません。

今後の更新は、新しいブログ http://m-hiyama-memo.hatenablog.com/ で行います。

バイオハザード ストーリー 2

バイオハザード ストーリー - 檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編 の続き。

『バイオハザードV: リトリビューション』 - 檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編で書いたように、ストーリーは正直どうでもいい。だが、3-エクスティンクション以降の設定はどうにも気に入らない。

「巨悪=アンブレラ社 vs. レジスタンス=アリスと仲間たち」という構図が基本だと思うし、これはいい。3-エクスティンクション以降もアリスはアンブレラ社と戦う。だが、アンブレラ社はもともと超巨大企業で死の商人で社会的・道義的に悪なわけだ。そういう悪は、人間社会が在ってはじめて存在する悪だよね。例えば、生物兵器を売る商売は買い手である国家なりテロ組織なりが存在してはじめて成立する。

ところが、3以降では人類は滅亡寸前。アンブレラ社はどうやって利潤をあげるんだ? だれに対して悪をなすのだ? アンブレラ社が悪であり続ける基盤がまったく失われているんだよね。3-エクスティンクションでラスベガスは砂漠化していたから、北米は壊滅してるだろう。4-アフターライフで渋谷の様子が出るが、地上は完全に荒廃している。日本も滅びているわけだ。

人類も国家も滅びている状況で、生物兵器の研究・実験・製造をする企業に何の意味があるんだよ、誰に売るんだ、その兵器? アリスはいかなる大義があってアンブレラと戦う? もう両者に戦う意義も動機も見いだせない、という点で僕は完全に白けてしまう


1-インフェクション、2-アポカリプスまでは、パニックはハイブとラクーンシティという局所地域に限定されていた。ハイブは500人程度が全員ゾンビ化、Tウィルスとゾンビが地上に漏れ出て、ラクーンシティもゾンビ化するが、アンブレラ社の隠蔽工作で封鎖・隔離されている。

この状況なら、まだ世界は無事だから、社会悪であるアンブレラ社の秘密を暴露し告発することに意義がある。アンブレラ社も自己防衛のためにアリス、マット、その仲間を抹殺する動機がある。殺してもいいが、どうせなら実験台にしちゃえ、も、まー分かる。

超不祥事の証拠隠滅とTウィルス汚染の消毒のために、ラクーンシティ核兵器で消滅させるのも、邪悪な組織ならやりかねないだろう。

非道な奴らだ、許しがたい。戦え、アリス、ジル、カルロス! という感じで2-アポカリプスが終わるんだよ。盛り上がるよねー。なのに、3-エクスティンクションで人類ほぼ滅亡してるって、、、、それなに


僕の目的は、ミラ・ジョボビッチの美しさとアクションを見ることに変わったのだった。