三角ハイブ
ハイブという比喩を思い付いた。組み合わせ的な図形に、浸透性という物理的(?)特性/メカニズムが載っている。浸透性(パーミアビリティ; permeablity)は +, -, 0の三値極性。境界の浸透性から、∂-, ∂+, ∂0が定義できる。
- バイオハザードにザ・ハイブ(The Hive)というのが出てくる。アンブレラ社の地下秘密研究所。
- もともとはミツバチの「蜂の巣」、六角形の部屋の集合体。
- 部屋を三角形にする。
- 壁には、浸透性の特性を与える。
- 壁の浸透性は、片側浸透壁(one-way permeable wall)、両側浸透癖(twoe-way permeable wall)、非浸透壁(nonpermeable wall)。
- 浸透はパーミエイション(permeation)、浸透性はパーミアブル、半透膜はsemipermeable membrane
- 三角ハイブの壁は、片側浸透壁または非浸透壁のどちらか
- 局所的に流動的(fluent)、壁ごとに判断可能
- 大域的に非輪状(acyclic, 非循環)、ハイブ全体で判断
局所的な流動性から、吸い込み点と湧き出し点を持たない。非浸透壁を持ってもよいが、2つの非浸透壁は許可されない。3つの非浸透壁の部屋は不可視になる。
三角ハイブの入境界、出境界、直和、境界接合は定義できる。だが、恒等はそのままでは定義できない。境界である1次元ハイブを2次元三角ハイブにする自然な方法がない。
ハイブの基本変形/書き換え:
- 密室の削除
- 非浸透壁の削除して部屋を潰す
- 対角壁のフリップ(2-2 move)
- 三角部屋の星状細分(1-3 move)
- 基本四角形の細分(2-4 move)
- バブル細分(0-2 move)
図形書き換え系として考察できる。
三角ハイブの全体は、圏論的にはトラック半圏(track semicategory)。次元1の部分は圏ではないので、(0.5 + 1)-圏という感じ。+1の所は亜群。
1次元ハイブをSegHiveとして、a, b∈SegHiveに対して、TriHive(a, b)が定義できるが、TriHive(a, b)が圏(亜群)となっている。
概念 | 1次元ハイブ | 2次元ハイブ |
---|---|---|
セル | セグメント | チャンバー |
境界 | 頂点 | 壁=セグメント |
直和 | 非共分和 | 非共分和 |
結合 | 点結合 | 点結合、境界結合 |