このブログは、旧・はてなダイアリー「檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編」(http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama-memo/)のデータを移行・保存したものであり、今後(2019年1月以降)更新の予定はありません。

今後の更新は、新しいブログ http://m-hiyama-memo.hatenablog.com/ で行います。

「ならば」記号の部分

「ならば」記号があると、左右または上下がある。その部分は何と呼ぶのだろう。まったく確信がないが、

  • A⊃B で、Aが前件(antecedent)でBが後件(consequent)だったか? 前件/後件は条件法(conditional; 条件表現、条件文)に対して使われる言葉だと思う。
  • A⇒B 地の文で使うとすると、高校では十分条件(sufficient conditio)、必要条件(necessary condition)と習った。スゲー分かりにくい言葉だ。
  • A⇒B がシーケントだと、なんつうのか? 単に左辺、右辺かな。
  • 仮定と結論もよく使われるが、どんな文脈なら適切なのかは謎。
  • 仮定・前提はassumption、premise(プレミス)、postulate、hypothesis、suppositionと英単語はいろいろある。どう使い分けるかは知らん。
  • 結論も、conclusion、consequence、sequelとか。
  • assumptionが仮定、premiseが前提と訳されことが多いような気がする。
  • conclusionが結論で、consequenceが帰結かな。
  • premiseとconclusionはモーダスポネンスやカットのときに使われるような気もするが、他でも使うし。
  • 証明図のときは、上式、下式という言い方があった気がするが、これって、より上にある、より下にある、って意味だったかもしらん。
  • ちゃんと使い分けるなんて不可能

学校教育では、いまでも「十分条件」「必要条件」を使っているのかな? 意味不明で覚えにくくて教育上の選択としては最悪だと思う。英辞郎で引いたら、必要条件(necessary condition)の同義語にpostulate(前提)が載っていた。前提を必要条件と言うこともあるらしい。

実際、日常的な言語感覚だと、「AならばB」のとき、BであるためにAが必要は自然だと思う。日常的直感との類推で意味を考えると逆になってしまう。それで高校の先生は、意味は考えずに覚える! となる。なんてこったい。

中学あたりで、証明に関して「仮定」と「結論」を使っている。A |- B のAが仮定で、Bが結論。演繹定理から、|- A⊃B 。で、証明の仮定A、結論Bと、複合命題の一部であるA, Bを区別するために十分条件、必要条件と言うのだろうか? だったら前件、後件でいいと思う。

現実に「ならば」は異常にイッパイあるのだから、それぞれの「ならば」の部分に別な言葉を割り当てるのは無理。左右、上下も方向が定まらないと意味がない。前後のほうがまだしもマシかも。

  • 含意、条件法の前後
  • シーケントの前後(普通は左右)
  • 証明可能性の仮定と結論
  • 意味論的帰結関係の前提と帰結
  • 推論図の上段と下段
  • 証明図の仮定(上端)と結論(下端)