ルビンの壺と意味論
背景と前景、地と紋の逆転現象と、それによる認識の変革。
次のスライド・論文なかにある絵で、
ソリッドな(中身が詰まってる)箱からカラッポの穴に変わる様子がわかる。ソリッドな箱に名前が付いていたのではなくて、空虚な穴ぼこに名前が付いている。穴ぼこの名前、プレースホルダー、テンプレート変数。
ワイヤーがのたうつ場所は、何もない真空ではなくて、むしろソリッドな板のなか。ワイヤーが埋め込まれて走る空間がモノの実体で、箱は穴。
穴を埋めることは、穴の名前と実体である詰め物(filler)を結びつけること。ここで、変数への値割当が登場する。変数に値=実体=意味を割り当てると、ワイヤリングが意味の計算法を与えて、複合的図式(タングル)にも意味を与える。