コボルディズム的インスティチューション的意味論の論点
ラベル概念がクセモノ。ラベルは遷移グラフの辺に付くナニカだが、
- 入力となる記号、データ、イベント、メッセージ
- 出力となる記号、データ、イベント、メッセージ
- 命令、アクション、コマンドの名前
- その他、コンストラクタやオブザーバーの名前
おおざっぱで重要な分類は、データとしての記号か名前としての記号かの別。データとしての記号は意味領域に属し、名前としての記号は構文領域に属する。やっかいなのは、データと名前が入れ替わったりすること。テキスト処理とか構文処理は、構文的存在をデータとして処理することだ。
名前としての記号一式は指標と呼びΣのように書く。データとしての記号は、イベント、メッセージ、シグナルなどと呼ぶ。
指標Σは何ものかというと、ソート記号をノード、オペレーション記号(メソッド記号)を辺とする有向グラフ。が、単にグラフでいいのか? 2セルや3セルを持つ高次グラフ(higher graph)だろう、ほぼ間違いなく。
通常の豊饒圏の定義で、矢印1セルに0セル、有向三角形2セルに1セルを対応させている。豊穣化するほうのモノイド圏を2次元圏だと考えると、次元を保存する写像で豊饒化が与えられる。
指標がプログラミング言語の構文を規定すると思ってよいが、
指標 | プログラミング言語 |
---|---|
ソート記号 | 型 |
隠蔽ソート記号 | オブジェクト型(クラス名) |
オペレーション記号 | 関数名、メソッド名 |
連接 | 順次実行指令 |
自由圏の射 | プログラムコード |
自由圏の表現 | プログラムコードの操作的意味 |
小さい圏Sの大きい圏Cへの表現は、関手のこと。Sの対象に対応するCの対象が表現対象。圏が特にモノイドのときは、圏=モノイドの表現を加群と呼ぶ。よって、