遷移の無音(silent)と有音(audible)、イベント
遷移インスタンスは次のように書くことにする。
- s|-(x, y)→s'
a, bを非ブランク記号、ブランク記号を_とすると、次の分類がある。
- s|-(a, b)→s'
- s|-(_, b)→s'
- s|-(a, _)→s'
- s|-(_, _)→s'
ブランクを省略すると、
- s|-(a, b)→s'
- s|-(, b)→s'
- s|-(a,)→s'
- s|-(,)→s'
さらに、s|-(,)→s' は s|→s' と書く。
s|-(,)→s'の形の遷移インスタンスを無音(silent)遷移インスタンスと呼ぶ。そうでない遷移はすべて有音(audible)遷移インスタンスと呼ぶ。
すべてのインスタンスが無音である遷移セット=遷移ルールを無音と形容する。1つでも有音遷移インスタンスが含まれれば有音な遷移セットとなる。
イベントデータに対する動詞はutterとlistenを使う。emit, fire, recive, acceptとかも使うかも。→ イベントモデルの概念と用語法が混乱しているので、イライライするんですが - 檜山正幸のキマイラ飼育記
「イベント=音素」みたいに考えて、主に音の比喩を使うことにする。
遷移セットを射とする圏(退化した弱二重圏)において、無音遷移セットからなる部分圏を無音部分圏と呼ぶ。一方、入り口(エントリーゲート)と出口(イグジットゲート)が単元集合である遷移セットを単純遷移セットと呼ぶ。単純遷移セットの部分圏をなす。無音かつ単純な遷移セットは、状態空間がなんであれ観察不能である。観測不能(unobservable)オートマトンになる。
入り口と出口は視覚で場所を確認して、入り口から出口に至る間の挙動(moving)は音で聞くと比喩的に考える。音は時間方向に発生(発声, utter, generate)し、時間方向に聞き取られる(listen)。sounding automatonがいいかな? あるいは、event automaton?