このブログは、旧・はてなダイアリー「檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編」(http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama-memo/)のデータを移行・保存したものであり、今後(2019年1月以降)更新の予定はありません。

今後の更新は、新しいブログ http://m-hiyama-memo.hatenablog.com/ で行います。

さらに「標本」の整理

「標本」として考えられる意味は、

  1. 確率空間の標本点空間
  2. 確率空間の標本点
  3. 確率変数の標本値空間=値空間
  4. 標本値空間の要素=値
  5. 抽出写像=サンプリング α:I→Ω、α∈ΩI
  6. 抽出データ=標本データ=抽出で誘導された変量 α;X = X(I)(α)
  7. 標本変量=確率標本 X(I)I→VI
  8. 標本変量X(I)の i∈I に対する成分 X(I)i = X(I)i
  9. 標本集団 (I, γ, α;X)
  10. 像標本集団 (α(I), α*(γ), X|α(I)) 部分集団ではない!

同義語を列挙する。

  1. 標本点空間:標本空間
  2. 標本点:標本
  3. 標本値空間:標本空間、値の空間
  4. 値:標本
  5. 抽出写像:標本、サンプリング、標本抽出、調査、実験、試行
  6. 抽出データ:標本、標本データ、データ
  7. 標本変量:確率標本、標本変数
  8. 標本変量の成分:標本変量、標本変数
  9. 標本集団:
  10. 像標本集団:

形容詞としての「標本」は、

  1. I-標本値空間 VI で定義された△△△
  2. I-標本集団 (I, γ, α;X) で定義された△△△
  3. I-標本変量 X(I) の△△△

標本平均、標本分散は、比較的素直に解釈できる。標本誤差分散は無理がある(いずれ述べるかも)。

標本分布は、次の用法が考えられる。

  1. I-標本変量 X(I) の分布→実際にはそのような使い方はない。標本変量の値空間はVIなので、VI上の分布となる。強いて言えば、標本変量(確率標本)の同時分布。標本変量の成分変量の分布は周辺分布になる。
  2. φ:VI→W があるとき、φの標本分布は、変量 X(n);φ:ΩI→W の分布として定義される。
  3. φが平均値関数のとき、単に標本分布と呼ぶ。

抽出データは、抽出αにより決定される α;X = X(I)(α) だが、αを無視して値だけ考えると、VIの要素になる。そこで、I-標本値空間の要素も標本データ、あるいは単に標本、あるいは単にデータと呼ぶ。

  • 標本=データ=標本データ=標本値=観測値=実現値

抽出に使うIを抽出インデックスまたは標本インデックス(抽出個体に付けるIDの集合)と呼べば、抽出インデックスごとに、

  • I-標本=I-データ=I-標本データ=I-標本値=I-観測値=I-実現値=VIの要素

特に、

  • 1-標本=1-データ=1-標本データ=1-標本値=1-観測値=1-実現値=Vi\stackrel{\sim}{=}Vの要素