さらに「標本」の整理
「標本」として考えられる意味は、
- 確率空間の標本点空間
- 確率空間の標本点
- 確率変数の標本値空間=値空間
- 標本値空間の要素=値
- 抽出写像=サンプリング α:I→Ω、α∈ΩI
- 抽出データ=標本データ=抽出で誘導された変量 α;X = X(I)(α)
- 標本変量=確率標本 X(I):ΩI→VI
- 標本変量X(I)の i∈I に対する成分 X(I)i = X(I);πi
- 標本集団 (I, γ, α;X)
- 像標本集団 (α(I), α*(γ), X|α(I)) 部分集団ではない!
同義語を列挙する。
- 標本点空間:標本空間
- 標本点:標本
- 標本値空間:標本空間、値の空間
- 値:標本
- 抽出写像:標本、サンプリング、標本抽出、調査、実験、試行
- 抽出データ:標本、標本データ、データ
- 標本変量:確率標本、標本変数
- 標本変量の成分:標本変量、標本変数
- 標本集団:
- 像標本集団:
形容詞としての「標本」は、
- I-標本値空間 VI で定義された△△△
- I-標本集団 (I, γ, α;X) で定義された△△△
- I-標本変量 X(I) の△△△
標本平均、標本分散は、比較的素直に解釈できる。標本誤差分散は無理がある(いずれ述べるかも)。
標本分布は、次の用法が考えられる。
- I-標本変量 X(I) の分布→実際にはそのような使い方はない。標本変量の値空間はVIなので、VI上の分布となる。強いて言えば、標本変量(確率標本)の同時分布。標本変量の成分変量の分布は周辺分布になる。
- φ:VI→W があるとき、φの標本分布は、変量 X(n);φ:ΩI→W の分布として定義される。
- φが平均値関数のとき、単に標本分布と呼ぶ。
抽出データは、抽出αにより決定される α;X = X(I)(α) だが、αを無視して値だけ考えると、VIの要素になる。そこで、I-標本値空間の要素も標本データ、あるいは単に標本、あるいは単にデータと呼ぶ。
- 標本=データ=標本データ=標本値=観測値=実現値
抽出に使うIを抽出インデックスまたは標本インデックス(抽出個体に付けるIDの集合)と呼べば、抽出インデックスごとに、
- I-標本=I-データ=I-標本データ=I-標本値=I-観測値=I-実現値=VIの要素
特に、
- 1-標本=1-データ=1-標本データ=1-標本値=1-観測値=1-実現値=ViVの要素