このブログは、旧・はてなダイアリー「檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編」(http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama-memo/)のデータを移行・保存したものであり、今後(2019年1月以降)更新の予定はありません。

今後の更新は、新しいブログ http://m-hiyama-memo.hatenablog.com/ で行います。

確率空間の設定がサッパリ分からない例 (2) 頻度主義とか

「頻度主義」と「ベイズ主義」とか、なんで主義なんだよ!? と思っていたが、実際、主義かもしんないな。主義というと、政治・思想・哲学とかのイメージが付きまとい、数理科学には相応しくないと思っていたが、やはり「主義」のような気がしてきた。

頻度主義では、少なくとも理想化した状況では「繰り返し実行できる事」の結果(outcome)にしか確率を定義できない。ランダムに繰り返し実験(試行、抽出)を行った時に、無限回の実験結果の記録として分布が得られる。無限回は理想化だとしても、度数分布表やヒストグラムは書ける程度の現実性が要求される。

だから、

  • 地球から100光年の範囲内に知的生命体が存在する“確率”

は、たぶん意味を持たない。実験が1回も出来ないことや、未知だが決まっているはずの事には確率を考えないのだ。確率はあくまでも無限回、それが無理なら多数回の繰り返しによる「分布」が意味を持つ範囲で考える。

ベイズ主義はこれとは違う発想のようだ。