外部意味論と内部意味論、静的意味論と動的意味論
普通の意味論は静的で外部的。動的内部意味論も考えるといいことあるだろう。
意味論とは、構文領域Aから意味領域X(どちらも圏)への関手のことである。スピヴァック流に言うなら、構文領域はスキーマで、意味論はスキーマのXインスタンスを与える。
構文領域Aを意味領域Xに埋め込めるなら、余極限や極限によりXの対象と考えることができる。さらに意味論は、Xの射や対象とみなせるかもしれない。なんらか方法で、F:A→X を X内のものfにレイファイできたとき、fを内部意味論という。内部意味論と外部意味論(普通の意味論)は相互に変換可能でなくてはならない。
時間的に変化する意味論が動的意味論だが、外部意味論であっても動的にはできる(時間パラメータを付けるだけ)。だが、内部意味論が力学系(動的系)としてX内で定式化できると、ほんとに動的になる。ほんとに動的とは、Xの内部で時間発展すること。