このブログは、旧・はてなダイアリー「檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編」(http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama-memo/)のデータを移行・保存したものであり、今後(2019年1月以降)更新の予定はありません。

今後の更新は、新しいブログ http://m-hiyama-memo.hatenablog.com/ で行います。

ニルス・ジョンソンの米田/森田理論

ニルス・ジョンソン(http://www.nilesjohnson.net/)の米田/森田理論をチラ見したが、全然わからない。リカード(Rickard)の定理が森田定理の一般化らしいが、それを理解するには、さまざまな予備知識がいる。

  1. The dual basis lemma -- 知らん。半加群のdual basis lemmaが http://www.anubih.ba/Journals/vol-1,no-2,y05/03revdeore.pdf にある。http://arxiv.org/abs/math/0002014 にもナンカ書いてある。加群や半加群が射影的であることの特徴づけが、双対基底を持つことだ、という内容らしい。
  2. canonical coevaluation map -- P* = HomS(P, S) と置いたときの、P(×)SP* → HomS(P, P) のことらしい。が、これはevaluation mapなんじゃないかと思うが。coev だったら、T→P*(×)P の形だろう。
  3. dual pair over S and R -- 森田コンテキストのような気がする。canonical evとかcoevとかも、dual pair に関して出てくる概念だろう。
  4. PとP*が、R、S上のdual pair とは、-(×)RP と -(×)SP* (P* = HomeS(P, S))が随伴対になること。
  5. 随伴対のevaluation map ε:HomS(P, S)(×)RP → S が同型になるの/ならないのとか言っている。んん? P*(×)P → S がevで順序を逆にして、値を取る先も変えた P(×)SP* → HomS(P, P) がcoeveってか? 習慣と違うと思うが。
  6. dual pair が可逆(invertible)ということの定義。これって、アイレンベルグ/ワッツ同値のことか。

それから、ホモロジー代数の概念がバシバシと出てくる。

  1. quasi-isomorphic -- ホモロジーのレベルで同型を誘導することだっか?
  2. 次数0に集中している -- 0以外の添字のところは零加群てことかと。
  3. DG代数 -- 名前からいって微分と階数が付いているんだろうが、実感はまったくない。
  4. 三角圏 -- ウーム、名前は聞いたことがあるが、内容は知らん。

ンガー、わからん。ホモロジー代数は、僕の目的にはサッパリ役に立たないので興味を失った。が、ホモロジーの先にあるものが役立つかもしれないから、乗り越えないといけない壁なのかもしれないなー。