このブログは、旧・はてなダイアリー「檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編」(http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama-memo/)のデータを移行・保存したものであり、今後(2019年1月以降)更新の予定はありません。

今後の更新は、新しいブログ http://m-hiyama-memo.hatenablog.com/ で行います。

遍在するコモナド、それは計算における空気か

コモナドは何の役に立つ - 檜山正幸のキマイラ飼育記 (はてなBlog)

実際には、副作用を表現するモナドと一緒に、たいていはコモナドも出てきているのですが、ちょっと影が薄いんですよね。

モナドは影が薄くて目立たない。注目もされない。なぜだろう? コモナドが珍しいからではなくて、コモナドがあまりにもどこにでもあるせいだろう。コモナドは環境である。仮に純粋関数でも、それが定数を持てば環境(その定数が何であるかの意味)を必要とする。環境を一切必要としないのは、定数をまったく持たない純粋ラムダ計算くらいだ。

モナドは遍在する。いたるところに存在する。ほとんどいつでも存在する。それとは意識しないが存在する。つまり、空気のようなものだ。空気は影が薄く(?)目立たず注目もされない。あまりにも当たり前の存在だからだ。

モナドは空気なのだ。空気は目立たないが、だからといって「重要でない」とは言えない。なしで済ませることはできない。実は重要なのだ。

そう、コモナド、重要。