このブログは、旧・はてなダイアリー「檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編」(http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama-memo/)のデータを移行・保存したものであり、今後(2019年1月以降)更新の予定はありません。

今後の更新は、新しいブログ http://m-hiyama-memo.hatenablog.com/ で行います。

運算的圏論 フォッキンガ流

そう言えば、オランダのフォッキンガ(Fokkinga)達がcalculationalな圏論というのをやっていたな。

やや古い(90年代)が、

バックハウスなんかも運算的な流派だと思う。

で、A Gentle ... の付録で随伴を扱った所を少し読んでみたが、これは僕の性に合わない。記号の使い方とかは参考になるが、やっぱり何をやっているかが分からなくなる。

なかでもムッとしたのは、2つの自然変換に「;」という演算を入れているんだが、これはどうかな。「;」じゃなくて「#」を使って書いてみる。以下で使う記法は僕のDOTN記法。

  • α:: J⇒F;;G : A→(B)→C
  • β:: G::H⇒K : B→(C)→D

という状況。ここで「;;」は関手の普通の結合。

  • α#β := (α;;H)|(F;;β)

ここでの「;;」は関手と自然変換の横結合で、結果は自然変換。「|」は自然変換の縦結合。なんつうか、すこしズラした結合で、多圏とかだと自然かもしれないが。やりすぎな気がする。

ただし、概念とか用語法とかでは使えそうなのもあるから、後でたぶんまた書く。