アニメーションとしての証明
僕が知る限り、自然演繹(他のシステムでもいいのだが)の証明過程を証明図のアニメーションだという説明を見たことがない。証明図が静的な図形のように語っている。これはいけない、これでは本質がわからない。
計算も動的(時間的な推移)だし、証明も動的だ。アニメーションの全過程(履歴)が証明であって、個々の証明図はスナップショットに過ぎない。マー確かに、最後の証明図に途中経過は織り込まれている(木の年輪みたいな感じ)なのだが、中間で大きく変形することもある。その変形の痕跡を全部最後の証明図に織り込むのは難しい。
特に、含意導入では仮定が消えるので、消えた仮定をどう図示するかは、単に図示方法の問題としても難しい。公理と仮定だけの図をt=0(tは時間)において、t=1まで変形させた軌跡を全部考えるのが正解。t=0 は空図形だと思ってもいい。すると、真空からt=1の図形(これは結論を意味する)が生まれる過程になる。
なんかコボルディズム圏に似てるな。
計算 | 証明 |
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項 | 証明図(スナップショット) |
還元 | 推論=証明図の変形 |
計算 | 証明過程 |
等式 | メタな主張/判断 |
ジラール(Girard)のthe big pictureとも関係しそうだ。