うまくいくなあ、ユニタリ対応
なんかうまくいきすぎて不気味つうか、なんか勘違いしてないか不安だ。変な感じがするのは、長さが定義できないのに等長埋め込みのように振る舞うとか。
長さに関しては、内積が対称なら (x|x)を(平方根を取らないで)ノルムのように扱える。(x|x) = ≪x≫ とでもして、(x|y) + (y|x) = 2(x|Y)を使えば次が出る。
- (x|y) = 1/2[≪x + y≫ - ≪x≫ - ≪y≫] 長さから内積は出る
単射性に関しては、ヌルベクトルがあっても、非退化だけから「内積保存⇒単射」が出るのかもしれない。いや、一応そうなっているのだけど:
すべてのx, yに対して
(Ax|Ay) = (x|A†Ay) = (x|y)
を仮定。すると、すべてのxに対して (x|A†Ay) = (x|y)。
これから、すべてのyに対して (A†A)y = y 。
よって、A†A = I 。
上の推論から、内積保存なAは、対応する引き込みA†を持つ。引き込みを持つなら単射に決まっている。
(Ax|y) = (x|A†y) に関しては、(A†x|y) = (x|Ay) でも同じだから:
(A†x|y)
= (Φ-1A*Φx|y)
= [Φ(Φ-1A*Φ)x]y
= [(A*(Φx)]y
= (Φx)(Ay)
= (x|Ay)
A†† = A も普通に計算して出るし、、、、
他に確認したことは:
- ベクトルxがユニタリ⇔x#がユニタリ埋め込み⇔xが単位ベクトル⇔(x|x) = 1
- コベクトルfがユニタリ⇔fがユニタリ引き込み⇔fが単位ベクトル⇔(f|f) = 1
あと、W⊆U に対して、W + W⊥ = U という直交分解がこれまたうまくいく。手順は:
- Wの包含をJとすると、Jは内積保存なので、ユニタリ埋め込み
- Jの随伴をRとすると、Rはユニタリ引き込み
- P = JR とすると、Pは射影
- Pの像=Jの像=Rの像はWで、W上では恒等
- Pの核=Rの核 はWの直交空間
- Pは直交射影を与え、WとPの核であるW⊥で分解できる。
ユニタリ対応としては、PとRを区別しなくていいので、随伴がユニタリである射影はユニタリってことになる。随伴がユニタリの射影はつまり直交射影だから、
- 直交射影はユニタリ
となる。
なんでうまくいくんだ? いや、うまくいくようにしたつもりではあるが、、、ダガーコンパクト閉圏の1つのモデルを作っているような気もするな。それがうまくいく理由かも。