2008-01-14 トロピカル半環の順序と随伴もどき DFD その他代数 トロピカル半環の順序は、普通の自然数の順序とは逆になり、∞が最小元で、0が最大元になる。これは、少し考えれば当たり前(minが加法なので)なのだが、誤解と混乱をしやすい。普通の順序を使っていると、制限引き算が概逆元を与えることがいえなくなってしまう。一方、自然数全体を、順序を射として足し算をモノイド積としたモノイド圏と考えたときに、特定のnによる足し算の随伴が制限引き算で与えられる。制限引き算が、かたや随伴を与え、かたは概逆を与える。このことが、僕が概逆の関係を斜随伴と呼んだ理由。