ヘッジの圏は面白い
ノードや辺にラベルがない穴(プレイスホルダ)付きツリー(空ツリーは考えないほうが楽)を0個以上並べた列を考える。これはヘッジ。長さがmで穴が(正確にそのまま勘定して)n個あるヘッジの全体をH(n, m)とすると、これは対象類N上の圏となる。さらに、モノイド積が入り(単位は空ヘッジ)、モノイド圏となる。
ここにジャンクションとしてブランチング(対角作用、データ構造としてはシェアリング、エイリアシング)とクロッシング(対称)をいれると、対称モノイド圏となる。展開ヘッジ(表示(display)ヘッジ)が同じなら同じという同値を入れると、ほぼ対角付き対称モノイド圏(放電を入れればカンペキ)。
ルーピング・トレースでトレース付き圏になる。ループしたヘッジ(もはやヘッジではないが)の展開ヘッジは有理ツリーの列となる。有理ツリーの無限列まで含めた圏は、対象類がωよりおおきな順序数となるだろう。たぶん、nω+k という形の順序数だろう。
この例はえらく単純だが、けっこう遊ぶべる。面白い!