コンパクト乗法的線形論理
白旗さんのアレ(例えば、http://www.fbc.keio.ac.jp/~sirahata/Research/cmll.pdf)から推論規則を抜き出しておこう。
公理は、コンパクト閉圏C(モデルの圏)から適当に選んだ射達、ただしidは全部入れる。それと、|- I(Iは単位)。CがΣから生成されているなら、idとIとΣ(固有な公理に相当)を入れるといいだろう。
Γ,A,B,Δ |- Σ
----------------[×導入 左]
Γ,A×B,Δ |- Σ
Γ |- Δ,A,B,Σ
----------------[×導入 右]
Γ |- Δ,A×B,ΣΓ |- A,Δ
------------[¬導入 左]
Γ,¬A |- ΔΓ,A |- Δ
------------[¬導入 右]
Γ |- Δ,¬A
構造規則は、左右の換(exchange)、混合(mix)、カット。カットは、 Γ |- A,Δ と Σ,A |- Π からAをシングルカットする。Iに関してだけ右水増しができる。
Γ |- Δ
-----------[I水増し]
I,Γ |- Δ
以上がCMLLのシーケント計算体系。結論がイッパイあるので、多圏で考えたほうがいいだろう。この計算は、自然演繹に対応する証明グラフとは相性がいいだろうが、ラムダ計算とはどうも相性が悪そうだ。右側を単一命題にすればいいのだが、対称性は崩れるな。