圏の退化、脱圏論化
高次圏の次元が見えなくなったり、圏の構造の多様性が見えなくなったりすることがよくある。これは退化現象とでも呼ぶべきものだが、どんなものがあるだろう。
- 厳密化: 同型を同一にする(定義を強くする)と、退化が起きる。
- 骨格化: 骨格部分圏を取ると退化が起きる。
- 合同: 圏論的合同により商を作ると退化が起きる。
- 単元縮退: 対象類を単元集合にする(定義を強くする)と退化が起きる。
- 恒等縮退: 射を恒等射に制限すると退化が起きる。二重圏から2-圏が例。
- 離散縮退: 圏を離散圏(事実上集合)に制限すると退化が起きる。
- 折り畳み: 多次元圏の2つの次元を重ねてしまうと退化が起きる。二重圏の垂直1射と水平1射から1-圏を生成するとか。
折り畳みがよくわかってない。
他に、適当な対象UのEnd(U)とかAut(U)を取ると、広義の脱圏論化(decategorification)になるときもありそうだ。