トレース分解定理:詳細
定理の記述
Cがトレース付きデカルト圏として、Cにおけるf:A×X→B×YのトレースTr(f)は、次のように分解した形で書ける。
fの第一射影f1をfout(出力関数)、fの第二射影f2をftran(遷移関数)とすると、Tr(f)は、ftranの不動点であるfloopとfoutの和(に近い形)で書ける。
証明
fを、第一射影fout = o と第二射影ftran = tに分けて、多少変形しておく。
この状態でトレースを取って、目的の形に変形する。
2番目から3番目への変形を詳細に述べれば:
- 対角を、スライディングで移動する。
- X×Xの(リボン状)ループをバニッシングで分割して、内側をタイトニングで縮める。
- 点線で囲った箱を巻いている部分をほどく。→回ったワイヤーをほどく - 檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編