このブログは、旧・はてなダイアリー「檜山正幸のキマイラ飼育記 メモ編」(http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama-memo/)のデータを移行・保存したものであり、今後(2019年1月以降)更新の予定はありません。

今後の更新は、新しいブログ http://m-hiyama-memo.hatenablog.com/ で行います。

セリンガーの論文

セリンガーの"Categorical Structure of Asynchrony"(→http://www.mathstat.dal.ca/~selinger/papers/catasynch.pdf)は、面白いトピックがいろいろ載っているので、まとめる必要がある。

  1. コンパクト閉圏の公理の簡略化:7つから4つになる。バニッシングがなくなり、スライディングは対称についてだけ。Alan Jeffrey "Flow graphs and semantics of programs"の付録に証明があるようだ。
  2. T構成:木下のべき構成をうんと一般化したようなもの。enriched settingで使う。一般化ベキ構成と言ってよいだろう。
  3. 線形/アフィン/連関(relevant)関手:T構成に伴って、関手の性質を定義している。