からんでいるモノ色々
タングル(訳語は「もつれ」か?)の定義がハッキリとは確定できないが、たぶん、次のように定義しておけば十分に一般的だと思う。
I=[0, 1](区間)、C=S1(円周)として、IとCのいくつかの直和をXとする。連続写像 X→R3のなかで、次の条件を満たすものをタングルと呼ぶ。
- Xの境界(あれば)の像は、R×{0}×{0}(X軸)またはR×{0}×{1}(上に1あげたX軸)に入る。
実際には、そのような写像のイソトピー類を扱う。
- XがCだけの直和なら絡み目(リンク)
- XがCなら結び目(ノット)
- XがIだけで適当な条件を満たすなら組み紐(ブレイド)
アレクサンダーの定理により、すべての絡み目は組み紐のブレイディングクロージャによって定義できる。ブレイディングクロージャはトレースだから、自由生成のトレース付きブレード圏が絡み目の表現になっているってことだろう。
枠付きの組み紐/絡み目だと事情が変わるから、それはたぶん(トレース付き)リボン圏の議論になるのだろう。向きや荷電が付けば、コンパクト閉圏が登場するだろう。